みえアカデミックセミナー2026 三重県立看護大学公開セミナー「人生100年時代をどう過ごすか 男性ホルモン・女性ホルモンから考える」の事業報告
「みえアカデミックセミナー」は、三重県総合文化センターを会場に、三重県内にある大学・短期大学・高等専門学校の高等教育機関全14校が有する高度な学びと県民の皆さまをつなぐ一大連携事業として開催している公開セミナーです。毎年7月と8月に各校1日程ずつ、選りすぐりの先生にご講演いただいています。
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【講演概要(チラシ紹介文より)】
人生100年時代に突入です。多角的に人生100年を捉える必要がありますが、ウィメンズヘルス看護学の専門家として、男性ホルモン・女性ホルモンに焦点を当てて、その生涯変化と健康や病気との関連、いかに健康寿命を延ばすのかを皆様と一緒に考えたいと思います。
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三重県立看護大学公開セミナーは、学長の吉沢 豊子さんにご登壇いただきました。
まず、「平均寿命」と「健康寿命」の違いについて説明があり、単に長生きすることを目指すのではなく、健康上の制限
を受けず、自立して生活できる期間である「健康寿命」を延
ばすことの重要性について示されました。
さらに、人生に満足し、生きがいや自分らしさを感じながら
生活できる期間を「幸福寿命」と捉え、身体的な健康だけで
なく、心の充実や人とのつながりも重要であるとの説明があ
りました。また、講師が三重にきて初めて知った言葉だという、変化に応じて自分自身を更新しながら健やかに生きると
いう「常若」の考え方を紹介し、人生100年時代の生き方に
も通じるとお話されました。
次に、加齢に伴う男性・女性ホルモンの変化と健康との関係
について、男性ホルモンは、加齢とともに緩やかに減少し、
筋肉量や内臓脂肪、精神面、性機能などに影響する可能性があり、女性ホルモンは、閉経前後に急激に減少、骨粗鬆症や生活習慣病などの様々な健康問題と関連があることを示されました。ただし、ホルモンの変化や更年期に伴う症状には個人差が大きいため、一律の対応ではなく、それぞれの状態に応じて対応する「テーラーメイド」のケアが重要であるそうです。また、健康状態や生活習慣病のリスクには、食事、睡眠、運動などの生活習慣だけでなく、経済状況、社会参加、孤立、家族からの支援など、さまざまな社会的要因が関係していることが示され、健康は個人の努力だけで成り立つものではなく、家族、地域、社会とのつながりを持ち、孤立を防ぐことも重要とのことでした。
講演の後半には、幸福寿命を支えるものとして、「自分とのつながり」「家族とのつながり」「地域とのつながり」「社会とのつながり」に加え「愛とのつながり」という5つのつながりが示され、その中でも、「愛とのつながり(セクシャルウェルビーイング)」については、性行為や生殖能力だけを意味するものではなく、親密性、スキンシップ、愛情、思いやり、相手への尊重など、人との豊かな関係性を含む概念として説明がありました。
最後に講師は、自身の健康状態を定期的に振り返り、生活習慣を見直すとともに、学びや人とのつながりを大切にしながら、
「健康寿命」だけでなく「幸福寿命」を意識した人生設計について考えてみてほしいと、締めくくられました。
「ブックリスト(関連図書)」のご案内
三重県立図書館に所蔵されている講座関連図書のご案内です。
所蔵状況は講座開催日時点のものです。
- 三重県の「とこわか」を目指していきたいと考えさせられました。「幸福寿命」について考えていきたいと思います。
- 日々の過ごし方だけでなく、健康で幸せだと感じられる日々を過ごすことの大切さを再認識する機会となりました。ありがとうございました。

