みえアカデミックセミナー2025 移動講座(紀宝町)
鈴鹿医療科学大学公開セミナー「認知症を知ろう~認知症研究から予防を考える~」の事業報告
県内全ての高等教育機関と連携し、各校の特色を活かしたセミナーを開催している「みえアカデミックセミナー」。
毎年夏に三重県総合文化センターで公開セミナーを開催し、秋から冬にかけては「みえアカデミックセミナー移動講座」として県内各市町に赴き、地域の学習ニーズに合わせた講座を開催しています。
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【講演内容紹介文】
近年、認知症患者数は加速的に増え続けています。これまで、認知症の発症・進行のしくみに食事由来の「糖」が大きく関係していることを研究してきました。本講座では、近年の研究からわかってきた「食事」と「認知症」の関係を紹介するとともに、認知症への理解を深めていただけるようなお話をご提供いたします。
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みえアカデミックセミナー2025移動講座の紀宝町会場では、鈴鹿医療科学大学薬学部 教授の郡山恵樹さんにご講演いただきました。
講座は簡単な記憶ゲームや体操も交えながら、和気あいあいとした雰囲気の中で進められました。
前半は、認知症になった際、脳内の神経細胞に生じる変化を糸電話に例えてお話しいただいたり、動画を使いながら認知症の人に出やすい症状の解説がありました。
後半は、講師がアルツハイマー病研究の中で着目している老化物質「AGEs(エージース)」についてお話しいただきました。たんぱく質が糖化することでできる「おこげ」のことで、アルツハイマー病以外の病気にもAGEsが関係しているといわれ始めているそうです。AGEの増えにくい調理法やビタミンB6の効果を解説され、健康的な食事を心掛けましょうと締めくくられました。
- 興味あるお話しで、先生がわかりやすく楽しくお話ししてくださったので、あっという間の時間でした。
- 話がわかりやすくてよかったです。栄養と脳の関係がわかりました。
- 日頃の生活に為になる話でよかったです。これからの生活に活かしていきたいと思います。

