かるみーといっしょ♬シリーズ「まちの植物と、ともだちになろう!」の事業報告
子どもと大人が世代を超えて同じものを学べる講座、かるみーといっしょ♬「まちの植物と、ともだちになろう!」を開催しました。
講師は、まち専門の植物ガイドとして活躍している植物観察家・植物生態写真家の鈴木 純(すずき じゅん)さん。
講座では、鈴木さんに身近な植物の観察の楽しみ方を教えていただきました。
はじめに
自己紹介をされた後、植物観察家とは何かについて教えていただきました。
講師の鈴木さんは野山ではなくまちのなかで植物の生き方や生態を観察する楽しさを伝えたいと語られました。
1. 立ち止まって近づいて初めて見える植物の姿
【植物観察ってどうやるの?】
講座の前半では、植物観察の方法について教えていただきました。植物観察で重要なことは、「立ち止まること」「近づくこと」「触ってみること」。
鈴木さんは植物をありとあらゆる方向から見てみると実は星のような形をしていたり、クラゲのような形をしていることを教えてくださいました。鈴木さんが撮った植物の写真を見て、会場の子どもたちは楽しそうに何に見えるか答えてくれました。
【植物は動く】
講座の後半では、立ち止まり、近づいて植物を観察すると植物が動くときがあることを、映像や実演を用いながら教えてくださいました。講座内では水に濡れると動く植物を紹介していただき、じっと観察していると植物が動き、植物の方からアピールしてくれるのだと語られました。
2.いろんな視点で植物を見てみよう!
【虫の気持ちになってみよう!】
鈴木さんは、植物観察の中で虫の目線になって考えてみることが大事だと教えていただきました。自分が虫の大きさならこの花はどれだけ大きいのか、花の中身はどうなっているのか虫の気持ちになって考えてみると植物の色、形には意味があることが分かると語られました。
【植物の気持ちになってみよう!】
次に、鈴木さんは植物の目線になって考えてみることも大事だと教えていただきました。植物の気持ちになって地面に寝転がってみると、葉が重なって生えていないことが分かり、植物の葉の生え方ひとつにも意味があることを教えていただきました。
さいごに
鈴木さんは、植物観察は自由であり、テーマは自分で見つければよいとおっしゃいました。講座の最後に観察の中で、何枚花びらがあるのか自分の中で納得することが大事であり、自然の世界では自分が興味を持って観察したものが世界初の発見になる可能性があると語られこの日の講座は終了しました。
「ブックリスト(関連図書)」のご案内
三重県立図書館に所蔵されている講座関連図書のご案内です。
所蔵状況は講座開催日時点のものです。
- とてもおもしろかったです。分からなかったことがたくさん分かってよかったです。(子ども)
- 楽しかったです。花びらの数びっくりしました!(子ども)
- いろいろノートに書いて勉強ができてうれしかったです。(子ども)
- おもしろくてあっという間に時間が過ぎた。(大人)
- 子どもたちがとても自由に楽しそうに反応していたのが良かった。面白かったです。(大人)
- 鈴木先生が何より楽しそうで聞いていてたのしかったです。立ち止まって植物を見つめる時間を作りたいです。(大人)