クローズアップセミナー「“息を止めてする仕事なんて他にない”-海女漁から人と社会と自然のつながりを考える-」の事業報告

開催日
2025年7月13日(日曜日)
開催場所
三重県文化会館1階 レセプションルーム(三重県総合文化センター)またはYouTubeライブにて配信
開催時間
13時30分から15時00分まで
講師
吉村 真衣(よしむら まい) さん 名古屋大学大学院環境学研究科講師 三重大学海女研究センター連携研究員
参加者数
56名(会場) 51名(オンライン)
受講料
無料

私たちが協力して考え解決していかなければならない課題や三重県や国の施策にスポットをあてた「クローズアップセミナー」を実施しました。

シリーズ初回となる第1回は11月に南伊勢町と志摩市で開催される「全国豊かな海づくり大会」に関連して「国の重要無形文化財」「日本遺産」に認定されている「海女文化」について理解を深め、海女漁から人と社会と自然のつながりについて考えました。

海女の歴史の話に始まり9年間におよぶ現地でのフィールドワークや研究の成果を中心にお話いただきました。
映像資料では、今と昔の海女漁の写真を見比べながら、「どうやって漁をするか?」「どんな道具を使うか?」「いつ漁をするのか?」など誰もが知っていそうで実は知らない海女漁にまつわるお話に参加者は興味津々でした。

一方、高齢化や人口減少による「社会の変化」、磯焼けや水産資源の枯渇などの「自然環境の変化」が海女文化へもたらす影響について考え、未来に向けて、海女漁をめぐる様々な変化にどのようにアプローチしていくか問いかけました。

最後に「三重で古くから根付いてきた海とつながる働き方、暮らし方をこれからもしたい人ができるように」「三重のおいしい海産物をこれからも食べられるように」と参加者へ願いを込めて締めくくりました。

映像資料会場の様子_1

映像資料会場の様子_2

「ブックリスト(関連図書)」のご案内

三重県立図書館に所蔵されている講座関連図書のご案内です。
所蔵状況は講座開催日時点のものです。

「ブックリスト」ダウンロードリンク(PDF形式、622キロバイト)

参加者の声

  • 同じ三重なのにこのような文化、仕事があると知れて良かったです。昔からある地域の伝統は長く続いてほしいです。
  • 多岐にわたって興味深かったです。海女さんを応援しよう。
  • 海女、海士と年々減少していく中でも昔の伝統を守りながら今でも毎日漁を続けている海女さん(海士さん)を尊敬します。アワビやワカメなども新鮮でおいしいものを食べれるのも自然ならではの恵みに感謝して食べて生きたいと思いました。