みえアカデミックセミナー2024 移動講座(鈴鹿市)
三重大学公開セミナー「巨大災害に備える~いまなにをすべきか?~」

開催日
2025年1月25日(土曜日)
開催時間
13時30分から15時00分まで
開催場所
鈴鹿市役所 1203大会議室
講師
三重大学 ⼤学院⼯学研究科建築学専攻 教授 川口淳さん
参加人数
83名
受講料
無料

県内全ての高等教育機関と連携し、各校の特色を活かしたセミナーを開催している「みえアカデミックセミナー」。
毎年夏に三重県総合文化センターで公開セミナーを開催し、秋から冬にかけては「みえアカデミックセミナー移動講座」として県内各市町に赴き、地域の学習ニーズに合わせた講座を開催しています。


三重⼤学⼤学院⼯学研究科 教授 川口淳さん

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【講演内容紹介文】
過去の災害の被害と教訓をもとに、我が国の災害対策の現状と課題を紹介します。あわせて、南海トラフ巨大地震や激甚化する風水害の想定を解説し、それらの災害で生き残り、生きのびるための対策について、公助・共助・自助の視点から考えます。
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みえアカデミックセミナー2024移動講座の3回目は、鈴鹿市文化振興課と共催し「まなベル」特別編として開催しました。講師に三重⼤学⼤学院⼯学研究科 教授 川口淳さんをお招きし、「巨大災害に備える~いまなにをすべきか?~」というテーマでお話しいただきました。

講座はまず南海トラフ地震臨時情報が発表される仕組みを明らかにし、情報をどのように受け取ったら良いのか解説するところから始まりました。
続いて、これまでの巨大災害から得られた教訓をもとに、自主防災組織が機能することの重要性をお話しされました。そのために地域特性を考慮した教育や対策を取ること、災害は想定通りには発生しないので、臨機応変に対応できる力を育むことが必要。地域のリーダーは形骸化した訓練を行うよりも、具体的に自分が助かるための努力をすること、そして取り組んだことを周りに広めることが効果的であるとお話しされました。

最後に質疑応答の時間が設けられ「子育て世代が防災を勉強するためにできること」について尋ねられました。講師は「SNS等で全国にある子育て防災サークルとつながること」「子どもが学校で受けた防災教育について親も一緒になって取り組む(地域で共有できるとなお良い)」等をご紹介され、未来の子ども達のために安全な鈴鹿の町を作ってほしいと受講者に呼びかけて締めくくりとなりました。

裏話もまじえてにこやかにお話しいただきました。
質疑応答の様子。

参加者の声

  • 南海トラフを怖がるばかりでしたが、今まで以上に地震に備える準備が必要だと思いました。
  • 身近な防災意識について考える良い機会になりました。先生の話がとても解り易くて、ニュースや報道の見方が変わりました。
  • きれい事でない巨大災害の実態が少し解りました。