みえアカデミックセミナー2024 移動講座(松阪市)
三重から宇宙へ-鈴鹿高専と最先端技術のつながり-

開催日
2025年1月19日(日曜日)
開催時間
13時30分から15時00分まで
開催場所
松阪市松阪公民館 ホール
講師
黒田 大介さん(鈴鹿工業高等専門学校 材料工学科 教授)
参加人数
会場 55名、飯南公民館サテライト会場 3名
参加費
無料

県内全ての高等教育機関と連携し、各校の特色を活かしたセミナーを開催している「みえアカデミックセミナー」。
毎年夏に三重県総合文化センターで公開セミナーを開催し、秋から冬にかけては「みえアカデミックセミナー移動講座」として県内各市町に赴き、地域の学習ニーズに合わせた講座を開催しています。


黒田大介さん(鈴鹿工業高等専門学校 材料工学科 教授)

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【講演内容紹介文】
気象衛星、GPS衛星、はやぶさ2などの探査衛星はロケットで打ち上げて地球や太陽系を周回しています。今後の宇宙開発のためには、小型で長寿命の人工衛星をできるだけ低コストで製造する必要があります。本講座では、人工衛星の役割、部品の製造方法、鈴鹿高専材料工学科で取り組んでいる人工衛星の耐久性評価についてご紹介します。
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みえアカデミックセミナー2024移動講座の2回目は、松阪市松阪公民館と共催して講座を開催しました。講師に鈴鹿工業高等専門学校 材料工学科 教授 黒田大介さんをお招きし、「三重から宇宙へ-鈴鹿高専と最先端技術のつながり-」というテーマでお話しいただきました。

講座は、ニュースで取り上げられるロケットや人工衛星の話題に触れつつ、人工衛星は私たちの暮らしのあらゆる場面で役立てられているというお話から始まりました。
そして講師が鈴鹿高専にて取り組まれている人工衛星の姿勢・軌道制御装置(スラスタ)の耐久性評価について、動画を交えて解説いただきました。3Dプリンタで作られた部品が宇宙という過酷な環境でどこまで耐えられるのか調べることは、人工衛星の性能向上のみならず、コスト削減と長寿命化にもつながるということでした。

終演後には展示されている人工衛星の部品やチタン合金を囲みながら、3Dプリンタの精度の向上についてや材料であるチタンについての質問が飛び交い、受講者からは関心する声が上がっていました。

一見難しそうなロケットや人工衛星のこと、ご自身の研究のことについて分かりやすくご説明いただきました。
会場には3Dプリンタで作られた人工衛星の部品が展示され、受講者の皆さんは興味深そうに手に取っておられました。

参加者の声

  • はじめて興味外の話をききましたが面白かった。近寄りがたい分野でさっぱりと思っていたが、意外と身近な話でとてもよかった。
  • 3Dプリンターが人工衛星の製造におおきく貢献している時代に入っていることがよくわかった。
  • 資料のみならず、チタン合金を見せていただきましてありがとうございました。宇宙と鈴鹿高専様が密接な関係にあるとは思いもよらないことでした。