みえアカデミックセミナー2024 移動講座(伊賀市)
三重大学公開セミナー「巨大災害に備える」

開催日
2024年12月4日(水曜日)
開催時間
13時30分から15時00分まで
開催場所
ハイトピア伊賀5階 多目的大研修室
講師
三重大学 ⼤学院⼯学研究科建築学専攻 教授 川口淳さん
参加人数
会場28名 オンライン2名
参加費
無料

県内全ての高等教育機関と連携し、各校の特色を活かしたセミナーを開催している「みえアカデミックセミナー」。
毎年夏に三重県総合文化センターで公開セミナーを開催し、秋から冬にかけては「みえアカデミックセミナー移動講座」として県内各市町に赴き、地域の学習ニーズに合わせた講座を開催しています。


三重⼤学 ⼤学院⼯学研究科 教授 川口淳さん

**************************

【講演内容紹介文】
過去の災害の被害と教訓をもとに、我が国の災害対策の現状と課題を紹介します。あわせて、南海トラフ巨大地震や激甚化する風水害の想定を解説し、それらの災害で生き残り、生きのびるための対策について、公助・共助・自助の視点から考えます。
***************************

みえアカデミックセミナー2024移動講座の1回目は、伊賀市教育委員会と共催し、悠々セミナー特別編として講座を開催しました。講師に三重⼤学 ⼤学院⼯学研究科 教授 川口淳さんをお招きし、「巨大災害に備える」というテーマでお話しいただきました。

講座はまず今夏はじめて『南海トラフ地震臨時情報』が発表された時なにが起こったのか、発信する側・伝える側・受け手側それぞれに生じた課題を整理しました。その後国の防災対策の変遷を辿っていき、災害対策基本法に定められている「自発的な防災組織」がきちんと機能するために、地域に合わせた防災訓練などの活動がいかに重要か受講者に呼びかけられました。
また、能登半島地震での記録映像を交えどんな被害が発生したのかを学び、住宅の耐震化など減災のためにできる備えを具体例を示しながら解説いただきました。

講座の最後には受講者から費用がなく耐震化が進まないことについて質問があり、講師からお金の面は補助制度を行政に働きかけており、2年後には実現できそうと回答がありました。続けて、耐震化が進まないのは本当に費用面だけの問題なのか、自分事として取り組む「やる気スイッチ」をいろんな角度から押してみてほしい。地域ぐるみで他のハードルを下げる取り組みができるのではないかとお話しされました。

講師の説得力のあるお話に、受講者は災害への適切な危機感を持ちアクションへつなげたいと意識が高まった様子でした。

防災というテーマに受講者は意欲を持って聞いていました。
会場ではzoom配信も行いました。

参加者の声

  • 伊賀は災害がないとたかをくくっていました。これからは考えをあらためます。
  • 地域の課題に対しての取り組む方向がよくわかりました。
  • 日頃から減災を心掛けていきたいと思います。