学校向け文化体験プログラム
五感を刺激!「演劇をつくろう、やってみよう!」
鳥羽市立加茂小学校のみなさんに「演劇をつくろう、やってみよう」のプログラムをお届けしました。3年生、5年生の児童が参加しました。
《3年生》 表現力を高める活動(1限目)
前半は、グループで話し合って、漫画の空欄になっている吹き出しにあう台詞を考える活動です。絵をもとに考え、各自の意見を一つにまとめていきました。
後半は、3枚の吹き出しカードに台詞を入れて構成し、ストーリーをつくる活動です。前半より高度な活動でしたが、講師の助言を受け楽しくすすめていました。
グループで相談しながら、表現力を高めていく活動でした。題材の面白さもあり、子どもたちは楽しく集中していました。
《5年生》 対話劇をつくる(2~4限目)
はじめに朗読劇を聞きました。目の前で演じられる本物の迫力に子どもたちはしんと聞き入っていました。
活動の前半は、台本「朝の教室」をもとに、グループごとにアレンジを加え、配役を決め、発表する活動です。初めてのことでもあり、アレンジが少なくなりがちで、発表は台本を読んでいる感じが強く、手探りの状態でした。講師からは、もっと自由につくって良いとアドバイスをいただきました。
後半は、前半よりさらに設定や登場人物などを変えて、対話劇をつくりました。助言を受けて、どのグループの台本も自由で大胆な設定をしていました。発表も、自分たちの動き、場の設定、表情など随所に工夫が見られるようになりました。
今回の活動は、「正解」を求めるのではなく「最適解」を求める活動でした。もしグループのメンバーが変われば話し合いの内容もできあがってくる話も違ってくるのは、「最適解」の所以です。
(文化体験コーディネーター 嶋谷潔さん)


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5年生 台本を書きかえる。 -
5年生 いよいよ発表。 -
5年生 最後に講評とまとめ。
☆プログラム内容
3年生
- ウォーミングアップ
- 吹き出しに入る台詞を考える
- 吹き出しカードの台詞を考え、ストーリーにする
- 講師による講評
5年生
- 朗読劇を聞く 太宰治「燈籠」
- 台本「朝の教室」についての説明
- 台本のアレンジ・配役・練習・発表
- 台本の創作・練習・発表
- 講師による講評・まとめ
- わたしはきのう1げん目でせりふを考えるべんきょうをして、はんになって2人といっしょにやりました。2人がおもしろいのを考えてくれたから、とても楽しかったです。またやりたいなと思いました。(3年生)
- むずかしかったところは、自分たちで演劇の台本を書くことです。理由は台本を7人で決めるからみんなちがう意見で、どれをさいようするかを決めるだけでも時間が長くなってしまったことです。早く台本を決めて練習もしやないかんところが難しかったです。上手にできたところは、自分たちで考えた台本でしっかり間違えずに言えたことです。発表の時緊張しました。練習では緊張はしなかったです。(5年生)
- 役者さんにも来てもらって、朗読もしてもらいました。実際の役者さんだから、迫力もすごくて、読むのもものすごく上手でした。(5年生)
- 台本を作りあげるという1つの目標に向かって対話しながら進めることができていました。何より楽しみながら演じたり話し合ったりする様子が印象的でした。普段自分の思いを出しにくい子がセリフや動きについて、友だちに考えを伝えていた様子があり、見ていてうれしかったです。(先生)