みえミュージアムセミナー鳥羽市立海の博物館「海の妖怪、なんかようかい?」の事業報告

開催日
2024年10月10日(木曜日)
開催場所
三重県生涯学習センター2階 視聴覚室(三重県総合文化センター内)
開催時間
13時30分から15時00分まで
講師
縣 拓也さん(鳥羽市立海の博物館 学芸員)
参加人数
会場51名 オンライン37名
参加費
無料
講師
講師の縣さん

鳥羽市にある海の博物館では約60000点におよぶ実物資料を中心に、映像、模型なども使って、海と人間のかかわり、漁、海女、海の環境問題などについて、わかりやすく、楽しい展示をしています。
海の博物館を企画展に関する講座を三重県生涯学習センターで開催します。三重県生涯学習センター1階エントランスでは関連パネル展示も開催しました。

***************************―チラシ文より―
かつて人々は、海のなかを神秘的な“異世界”として認識して敬意と畏怖の念を持ち、妖怪や神仙などの不可思議な存在を見出してきました。今回は、各地に残る海の妖怪伝承を紹介しながら、そこに秘められた人と海との闘いと共生の歴史を紐解きます
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かつて海のなかは陸上とは全く異なる、神秘的な異世界として認識されており、異世界を舞台にさまざまな妖怪の伝承が生み出されてきました。なぜ海の妖怪の話が生まれたのか?について、「妖怪とはなにか?」、「海民のおまじないと祭り」、「三重の海の妖怪」、「日本列島百鬼夜航」の章に分けて、それぞれ詳しくお話いただきました。
途中、海の博物館が作成した、海女を海深く引きずり込む「トモカヅキ」、志摩市大王町波切のわらじ祭りの伝承につながる「ダイダラボッチ」のお話のアニメ上映もありました。
講師の縣さんは、「海の妖怪の伝承はたくさんあり、話の中には、現代失ってしまった歴史であったり、慣習、信仰などが隠れており、自然と共生していくための教訓が潜んでいる。先人たちが残してくれた教訓をぜひ読み取ってみてほしい。」と締めくくられました。パネル展示には、人魚のミイラの模型が展示されておりたくさんの方が興味深くご覧になっていました。

会場
会場の様子
展示
パネル展示の様子

「ブックリスト(関連図書)」のご案内

三重県立図書館に所蔵されている講座関連図書のご案内です。
所蔵状況は講座開催日時点のものです。

「ブックリスト」ダウンロードリンク(PDF形式、685キロバイト)

参加者の声

  • 盛り沢山の話題で、本で調べてみようと思う入門講座でした。とても楽しく伺うことができました。また地域の伝承について学びたいと思いました。(会場)
  • 妖怪について広範囲に調査された講座、大変興味深く聞かせて戴きました。有難うございました。妖怪とは人間として大切な事を教える存在であることが解りました。(会場)
  • わかりやすく興味の持てる内容だった。おもしろかったのでまたぜひ海の博物館にも行ってみたい。(会場)
  • 講師の方の話し方もわかりやすく、アニメや画像がたくさんありとてもおもしろかった。アーカイブ配信があるので、何度でも見たところを見れるのがとてもありがたいです。(オンライン)