三重のまなび2024 楽楽文楽塾 -文楽のツボ-の事業報告

開催日
2024年9月13日(金曜日)
開催場所
三重県総合文化センター 小ホール
開催時間
14時00分から16時15分
講師
葛西聖司さん(古典芸能解説者)
ゲスト
吉田玉男さん(文楽人形遣い・国宝)
参加人数
92人
参加費
1,000円

古典芸能を楽しく学ぶ楽楽(らくらく)シリーズ。今年で21年目となる人気シリーズです。
講師は元NHKアナウンサーで古典芸能解説者の葛西聖司さん。ゲストには文楽人形遣いで人間国宝の吉田玉男さんをお迎えして、文楽を楽しむツボを教えていただきました。

広報文***************************************************
日本を代表する伝統芸能「人形浄瑠璃文楽」。ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。
その舞台では、太夫・三味線・人形が一体となって、情感豊かに人間ドラマを繰り広げます。文楽の人形は、人形一体を三人の人形遣いが操り、微妙な動きはもちろん心情までも表現し、生身の人間以上に訴えかけるものを持っています。
今回はゲストに人間国宝の吉田玉男さん(人形浄瑠璃文楽・人形遣い)をお迎えし、古典芸能解説でおなじみの葛西聖司さんとともに文楽の魅力を語っていただきたいと思います。
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トーク

第一部では、まずは玉男さんの文楽人生について、子ども時代、修行時代、初代吉田玉男師匠とのお稽古の様子、現在の弟子への指導の様子など貴重な写真をスクリーンに映しながら、14歳で文楽に入門するきっかけになったエピソードや、修行時代の思い出話などを葛西さんと息の合った掛け合いでお話されました。

第二部では、玉男さんが先代から受け継いだ自前の「文七」の人形の首(かしら)を持って舞台に上がられ、葛西さんがインタビューをしながら進められました。文七は武将の役の際に使う首(かしら)で、衣装の着物は人形遣いの方がご自分で針と糸を使って着付けられるそうです。そして、人形の動きのからくりなどを実演を交えて説明されました。最後には、105日に開催される文楽三重公演の演目『絵本太功記』、『近頃河原の達引』の見どころを、映像とともに解説され、最後にお二人からは、「ぜひ会場に足を運んでナマの舞台を観てください」と締めくくられました。

講師講師の葛西聖司さん

ゲスト
文楽人形遣い吉田玉男さん
全体2トークの様子

書籍書籍販売とサイン会もありました

参加者の声

  • 文楽の奥深さを感じました。人形遣いって大変なことよくわかりました。人間国宝の吉田玉男さんが来てくださってとても良かったです。
  • 文楽はその名しか知りませんでしたが、俄然興味がわきました。古典芸能、易しい解説がぐっと面白くなりますね。
  • 人生で初めて文楽の世界を知ることになりました。それもプロ中のプロの人形遣いの方の話が聴けたのがありがたかった。