みえアカデミックセミナー2024 ユマニテク短期大学公開セミナー「子どもの育ちを応援しよう~乳幼児期に人と関わる力を育みましょう~」の事業報告
「みえアカデミックセミナー」は、三重県総合文化センターを会場に、三重県にあるすべての大学・短期大学・高等専門学校の高等専門機関全15校が有する高度な学びと県民の皆さまをつなぐ一大連携事業として開催されている公開セミナーです。
毎年7月と8月に各校1日程ずつ、選りすぐりの先生にご専門の研究内容を分かりやすくご講演いただいています。
前身となる「みえ6大学公開講座」(1996年スタート)を経て、「みえアカデミックセミナー」としては、昨年20年目を迎えました。これからも三重県内の皆さまに、たくさんの「まなびの種」をお届けしてまいります。
令和6年度の第13回は、ユマニテク短期大学 幼児保育学科 教授の山野 栄子さんを講師にお迎えしました。
**************************【講演概要(チラシ紹介文より)】
近年、子どもが最も信頼したい親や保育者などによる虐待がニュースになっています。本来、子どもは生まれながらにして自ら育とうとする力を持っています。大人がその力を信じ、一人の人間として尊重して温かく見守り、子どもが安心して自己発揮できるよう乳幼児期に人と関わる力を育み、信頼関係を築けるよう応援しましょう。
**************************
2023年4月、こども家庭庁が創設されました。こども基本法の施行や「はじめの100か月育ちビジョン」の策定など、国がこどもまんなか社会実現のため、全世代すべての人でこどもの育ちを支えていく姿勢を明確にしました。
講師は子どもの人と関わる力は特に乳幼児期に育まれると前置きされ、どのように段階を踏んで育っていくか、大人はどのように関わっていったら良いのか具体例を交えてお話しいただきました。子どもの行為には訳があり、「何をしようとしているのかな?」とまずは心を寄せて考えながら見守ることが理解に繋がります。大人の感覚で答えの先取りや否定をせず、子どもなりにいろいろな意味があることを意識することで、子どもは安心して自己発揮できるようになります。
まとめとして、子ども達は人との信頼関係の中で自分の存在を認識し、愛され、自信を持って自分らしく生きていく基礎を培います。大人は子どもの声に耳を傾け、揺れ動く気持ちに寄り添い、温かく受け止めて、根気よく丁寧に関わって、子どもの育つ力を信じて応援していきましょう。子どもも大人もみんなが大切にされる社会になることを願っています!とメッセージを送られました。
- 子どもの行動や言動の意味をしっかりと考えることが重要とのことよく理解できました。
- 最後の絵本の読み聞かせ、とても感動しました。講座の中でも様々なエピソードを話してくださって、具体的で分かりやすかったです。
- 幼児教育にかかわっていますが、改めて自分の行動を振り返ることができました。今日教えていただいたことを心に留めて仕事に励もうと思います。