みえアカデミックセミナー2024 高田短期大学公開セミナー「イマドキ孫育て‐子育ての常識をアップデートしませんか‐」の事業報告
「みえアカデミックセミナー」は、三重県総合文化センターを会場に、三重県にあるすべての大学・短期大学・高等専門学校の高等専門機関全15校が有する高度な学びと県民の皆さまをつなぐ一大連携事業として開催されている公開セミナーです。
毎年7月と8月に各校1日程ずつ、選りすぐりの先生にご専門の研究内容を分かりやすくご講演いただいています。
前身となる「みえ6大学公開講座」(1996年スタート)を経て、「みえアカデミックセミナー」としては、昨年20年目を迎えました。これからも三重県内の皆さまに、たくさんの「まなびの種」をお届けしてまいります。
令和6年度の第5回は、高田短期大学子ども学科より2名の講師をお迎えしました。
**************************【講演概要(チラシ紹介文より)】
少子高齢化、女性の社会進出が進む中、祖父母世代や地域の高齢者が子育ての担い手として期待されています。しかし、子育てに関する認識の違いから祖父母世代と子育て世代との間には高い壁があるとも言われています。そこで本講座では前半と後半に分け、子育て世代が一番の『壁=ギャップ』と感じている「子育ての新常識」と「母子健康手帳の昔と今」について紹介いたします。
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講座の前半は長倉先生より「子育ての新常識」をテーマに、窒息の予防、誤嚥の予防、虫歯の予防、離乳に向けての新常識の4点についてお話しいただきました。
3歳頃までの子どもは特に身体機能が未成熟であるので、窒息や誤嚥の事故に注意が必要です。これらは食べ物が原因で起こりやすく、日常の中に事故の危険性が潜んでいるそうです。そこで具体的な食材を例に予防方法を解説いただきました。
その後、3歳までの虫歯予防の重要性についてや、離乳食や母乳(ミルク)についての新常識をお話しいただきました。
後半は榊原先生から「母子健康手帳の昔と今」についてお話しいただきました。母子健康手帳は妊娠・出産・育児にかかる母子の健康状態を記録する目的として活用されています。
昭和42年三重県交付の母子手帳と平成9年名古屋市交付の母子手帳を比較してみると、家庭環境の変化や医学の進歩に合わせて手帳の内容が変更されていることがよく分かります。
いまでも時代の変化と共に内容の充実を目指し、産後うつのケアについてや父親の育児参加を促進する欄が追加されたり、災害時の備えについての記述が新設されたりしているそうです。
また、津市では母子手帳のほかに祖父母手帳「まご育てハンドブック」を発行していることから、祖父母世代には孫や子育て世代の心の支えとして良き相談相手になってあげてほしいと締めくくられました。
- 孫を預かったときに気を付けるために参加しました。心構えができてよかったです。でしゃばらずに時代に応じてかかわっていきます。ありがとうございました。
- 今の母子手帳に関心がありました。18歳まで記入するとはおどろきましたが、なるほどとも思いました。
- 改めて注意することが勉強できたと思いました。祖父母世代で良いお話を聞かせて頂きました。頼ってきたら、良き相談相手になれるよういつでも準備しておきたいです。