令和6年度人材育成講座(桑名市) /桑名市読みきかせボランティア養成講座
「楽しい紙芝居の世界-演じ方と選び方-」の事業報告
令和6年度桑名市人材育成講座(桑名市読みきかせボランティア養成講座)は、紙芝居文化の会運営委員の道山由美さんに「楽しい紙芝居の世界-演じ方と選び方-」と題して、紙芝居の特性や演じ方をお話しいただきました。
まず、紙芝居の実演も交えながら紙芝居の特性をお話しいただきました。
紙芝居には、一枚一枚別の紙に、表に絵、裏に文章(文字)が描かれているため「読み手」と「観客」が存在します。紙芝居の「舞台」があることで、おはなしの世界と現実の世界がくっきりとわけられ、読み手が画面を抜き差しすることでおはなしの世界が現実世界へ広がり、次はなんだろうという、作品への強い集中が生まれることも紙芝居の特性です。
また、読み手と観客が向かい合うことで起こるコミュニケーションも紙芝居の特性であると説明されました。
紙芝居はその特性、作品世界の広がりと聞き手の強い集中、コミュニケーションによって、「共感」の感性を育むことができるとお話しされました。
紙芝居には演じ方のコツはありません、と講師の道山さん。
紙芝居自体が観客へ広がっていく特性を持っているため、特別な演じ方は必要ではなく、作品に集中できる場を整え、よい作品を選ぶことが大切であって、紙芝居を演じる際には声色などの余分なパフォーマンスは不要であること、ゆっくりと抜き差しすることで子どもたちが絵を見る「間」が生まれ、より理解が深まると説明されました。
紙芝居の特性や演じ方、選び方だけでなく、紙芝居の楽しさもたっぷり教えていただけた講座でした。
- あっという間の1時間半でした。紙芝居ってこういうものだったのかと紙芝居のイメージがガラッと変わりました。読んでもらって自分がすごく集中できてることがわかりました。子どもの気持ちになって見る体験ができてよかったです。今は子どもたちに早く読んでみたいという気持ちでいっぱいです。でもその前に台を準備しなくては…。台を使って読むことはほとんどなかったので、今後は台を使って読んであげたいと思います。ありがとうございました。
- 誰でもできる、演じることできる良い作品を選ぼうと思いました。目の前の子供を信じて、自分を信じて、作品を信じて、紙芝居を演じていきたい。
- 紙芝居の扱い方・演じ方・魅力など改めて知ることができました。いい紙芝居を紹介いただき、今後の参考になりました。講師先生のお話が大変分かりやすかったです。
- あらためて紙芝居のおもしろさを学べて良かったです。おはなし会の中でもっと紙芝居をやってみたいと思いました。