講座ボランティア企画 郷土を歩こう!【大和よりお伊勢さんへ-伊賀市青山 初瀬街道の阿保宿をたずねて-】の事業報告
【チラシ文】木津川に沿い初瀬街道の通る青山町は大和と伊勢を結ぶ古い歴史を秘めた町であり、町中のいたる所に昔の面影が残り、おかげ詣りで賑った宿場の町並が息づいています。
この地を愛した水墨画家・穐月 明さんが建て、伊賀市ミュージアムとなった「青山讃頌舎」、伊勢の神宮を奉鎮せられた倭姫命の弟を神とし、地震除災の守り神としても知られる「大村神社」、江戸中期の街道遺産、参宮講看板 を保存する初瀬街道交流の館「たわらや」をめぐりながら、先人たちの息吹に思いを馳せてみませんか?
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県内の知っているようで知らない場所を訪ねる「郷土を歩こう!」五月晴れのさわやかな気候の中、この日の講座は近鉄・青山駅前からスタートしました。
松阪出身の国学者・本居宣長の吉野旅行を記した『菅笠日記』の碑を通り、2グループに分かれ、丘の上の大村神社、青山讃頌舎を目指します。きびしい傾斜を越えると、心地良い風が吹き、目的地に到着しました。
青山讃頌舎では、この日が初日の『「神が息づき仏が導く」穐月明と仏教美術の世界』展を講師・穐月さんの解説つきで鑑賞しました。大村神社や様々な仏などあたたかいタッチで描かれた作品を見ながら積極的に質問したりカメラに収めたりする方もみえました。また貴重な材料が使用された茶室や日本庭園の美しい景色も楽しむことができました。
大村神社では、普段は見られない国重要文化財の色鮮やかな宝殿や貴重な掛け軸を金山宮司の解説とともに見せていただきました。2022年公開のアニメ映画『すずめの戸締まり』で大災害を封じる要石(かなめいし)が存在する神社としてSNSなどで取り上げられることもあり、若い方が聖地巡礼に訪れることもあるそうです。
講座の後半では丘を下り、青山ホール内で少し休憩。江戸時代、お伊勢参りを目指す人々でにぎわった旅籠「たわらや」の俵屋清右衛門に扮した講師・稲森さんが紙芝居を用い、「講」や「講看板」について解説くださいました。その後、初瀬街道交流の館「たわらや」へ移動。展示してある貴重な参宮講看板を見学しました。
定員に対して2倍以上のお申込みをいただいたこの講座。参加の方々からも「青山町はすばらしいところだ」「ていねいに説明していただいてわかりやすかった」などのお声をいただきました。さわやかな新緑の中、皆様に楽しんでいただけたようです。
- お天気に恵まれてよかったです。青山町のウォーキング、満喫しました。いろいろとお世話いただきありがとうございました。
- 親切・ていねいな説明をいただきより関心が高まった。
- 初めて参加しましたが、大村神社、青山讃頌舎でていねいに説明していただいてわかりやすかったです。
- ありがとうございます。
- 普段見学できない大村神社の内外見学及び虫喰い鐘も打つ事が出来、感謝・感激しました。
- 毎回沢山の知識をいただいて感謝しています。次回も参加できることを祈念いたします。