令和5年度人材育成事業(松阪市)「公民館から市民センターへ-名張市の事例より-」

開催日
2024年1月19日(金曜日)
開催時間
13時30分から14時30分まで
開催場所
松阪公民館(松阪市船江町)、オンライン配信
講師
松本 孝寿さん(名張市教育委員会 文化生涯学習室 室長)
小川 典子さん(名張市教育委員会 文化生涯学習室 係長)
奥保 幸枝さん(名張市 地域環境部 地域経営室 係長)
受講人数
68名(会場受講30名/オンライン受講38名)
受講料
無料

松阪市人材育成講座として、講師に名張市職員の方をお招き、公民館や社会教育に携わる人を対象とした講座を行いました。
松阪市は、公民館のコミュニティセンター化を進めています。コミュニティセンターとは地域住民によるまちづくり活動、生涯学習及び地域福祉の推進など、諸活動の場の拠点施設のこと。講座では、市民センターに至るまでの名張市の事例について、「管理運営(地域委託)」と「社会教育」の2つの側面からお話しいただきました。

講座の様子
講座の様子

名張市は、平成15年度に公民館の地域委託を開始、平成18年度には指定管理者制度を導入しました。平成24年度には公民館の管理運営が地域部へ補助執行され、その後、地域づくり代表者から教育委員会への提言書提出を経て、平成28年度に公民館が市民センター化されました。
提言書には、公民館が市民センター(コミュニティセンター)となっても、社会教育・生涯学習の拠点としての機能を維持・発展させるため、教育委員会は積極的に関与することが記載されました。「公民館」という名称でなくても、市民センターが地域の教育の拠点であると説明されました。

地域経営室の奥歩さんからは公民館の市民センター化の経緯や予算・雇用の側面を、文化生涯学習室の松本さんからは社会教育・生涯学習の活用推進の具体的な取組についてをお話しいただき、公民館の変化の節目に名張市ではどのような制度が整えられたかが説明されました。
講座の最後には、事前に募集した質問や疑問点など、公民館の運営やコミュニティセンター化についてのたくさんの質問の手が上がりました。

  • オンライン受講
    オンライン配信
  • 質疑応答の様子
    質疑応答の様子
  • 講座後、質問に来られる方もいらっしゃいました
    講座終了後の様子

参加者の声

  • 今後のコミュニティセンターの在り方の参考にしたい。
  • 名張市の事例から、管理委託をへて指定管理制度へと移行し、市民センター化していったことがよく理解することができた。コミュニティセンター化するにあたって地域の生涯学習事業を推進していくためにすべきことを事例を参考にしながら考えていきたい。
  • コミュニティセンターへの移行が進められている中で、既にコミュセン化された名張市の経緯や取り組みについて実情をご教授いただき勉強になった。今後は生涯学習や社会教育の取り組みの手法が変わってくると思われる。より柔軟な考え方が大切になってくると感じた。
  • 参加者や担い手の高齢化や若年参加者の減少など、どこも同じように苦労してみえるのがわかりました。また、名張市さんは社会教育法の公民館の定義からはずれているが、公の施設であるので使い方に一定のブレーキをかけて逸脱するのを防いでいる事がわかりました。地域に指定管理を任せて好きなように使っていただくのに、どこまで可能なものかと思ってましたので一例を教えていただき良かったです。