みえミュージアムセミナー皇學館大学佐川記念神道博物館「初公開!伊勢御師の家伝資料~橋村一族の軌跡~」の事業報告

開催日
2023年11月3日(金曜祝日)
開催場所
三重県生涯学習センター2階 視聴覚室(三重県総合文化センター内)
開催時間
13時30分から15時00分まで
講師
小林 郁さん(皇學館大学佐川記念神道博物館 学芸員)
参加人数
74名
参加費
無料
講師
講師の小林郁さん

伊勢市にある皇学館大学佐川記念神道博物館は、神道及び神社の紹介を通じ、日本の文化及び歴史・伝統・信仰・思想等の様子を正しく伝える目的のもと、皇學館大学が平成元年に設置、平成4年10月26日に開館した大学附属の博物館施設です。今回は令和5年10月2日から11月30日まで開催している企画展「ある伊勢御師の軌跡-新発見・橋村家伝来資料から-」についての講演会とパネル展示を三重県生涯学習センターで開催しました。

***************************―チラシ文より―
「お伊勢参り」の歴史は、中世・近世にまで遡ります。この全国的な参宮ブームを先導したのが「伊勢御師」と呼ばれた人々であり、彼らの姿は現存する多くの歴史資料から知ることができます。今回は、近年新たに発見された伊勢御師橋村一族の家伝資料を紹介し、彼らの軌跡を辿ります。
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企画展の構成が、1「橋村氏の人々 -神職として・御師としてー」、2「家伝資料のすべて」、3「伊勢御師の終焉と橋村一族」の3章に分類されており、今回の講座では、講座の資料として企画展の図録が参加者の方に配付され、この資料を基に、その構成に沿って、1.橋村氏の概要、2.今回新発見となった橋村家の伝来資料について、3.伊勢御師の制度は明治の初期に無くなってしまったが、その後橋村家がどういった軌跡を辿ったのか、についてそれぞれ詳しく解説されました。講師の小林さんは、これまで伊勢御師については、その活動などが研究されることが主体であったが、今回の「伊勢御師橋村家関係資料」の発見は、これまで研究されてこなかった伊勢御師の「家」に関する家政資料が多く含まれており、今後の御師研究にとって貴重な資料となるので、これからも研究を続けていきたいとおっしゃいました。
1階では、関連パネル展示が開催されており、皆さん熱心にご覧になっていました。

全体1
会場の様子
展示生涯学習センター1階のパネル展示


参加者の声

  • 伊勢御師について全く知らなかったが、今回の講座に参加し知ることができた。伊勢御師の小説もあるようなので、今後、知識を広げていきたいと思います。ありがとうございました。
  • 発見された資料から先人の生き生きとした姿を明らかにする様子を大変わかりやすく教えていただき感動しました。ぜひお伺いしたいと思います。
  • 小林さんの研究に対する熱意や新発見のワクワク感が伝わってきてお話にひきこまれました。今後の研究を楽しみにしています。