みえアカデミックセミナー2023 移動講座(鈴鹿市)
皇學館大学公開セミナー
「鈴鹿に斃れた皇子 ―『古事記』『日本書紀』からみたヤマトタケル―」
県内の全ての高等教育機関と連携し、各校の特色を活かしたセミナーを開催している「みえアカデミックセミナー」。
毎年夏に三重県総合文化センターで公開セミナーを開催し、秋から冬にかけては「みえアカデミックセミナー移動講座」として県内各市町で出張講座を開催しています。
みえアカデミックセミナー2023移動講座の第1回目は、鈴鹿市立旭が丘公民館にて、皇學館大学 研究開発推進センター 教授 荊木 美行(いばらき よしゆき)さんを講師にお招きして公開セミナーを開催しました。
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【講演内容紹介文(チラシより)】
かつての鈴鹿郡は、国土統一の使命を受けた悲劇の皇子ヤマトタケルノミコトの終焉の地です。
ミコトはどんな人物で、なぜここで亡くなったのでしょうか。
今回の講座では、「古事記」「日本書紀」の伝説を読みながら、ミコトの生涯についてお話ししたいと思います。
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まず初めに、『古事記』と『日本書記』の違いについての説明から講座が始まりました。
素朴な文体で分かりやすく書かれた『古事記』に対して、主に国外に向けて日本を紹介するための歴史書として編纂されたのが『日本書紀』です。この2つの「記紀」にヤマトタケルノミコトはそれぞれどのように描かれているのか、という興味深い内容に参加者も真剣に聞き入っていました。
最後に、「記紀」に記された内容は、歴史的事実を含みつつも、英雄はかくあって欲しいという人々の思いが、おとぎ話的に伝わっている部分もあるのではないか、と締めくくられていました。
鈴鹿市内にお住まいの方を中心にご参加いただいた今回の講座。鈴鹿の地・能褒野(のぼの)で亡くなったとされるヤマトタケルノミコトに関する講座ということで、講座終了後には参加者からの質問や意見交換も行われるなど、地域の歴史 についての関心の高さがうかがえました。
- 鈴鹿に住んでいてもなかなか知ることのできなかった話を聞け、良かったと思いました。日本書記と古事記の違いもわかり、興味もわきました。
- ヤマタノオロチの話。白鳥墓の話。神話と事実、謎ばかりですが、とても面白かった。
- 鈴鹿の歴史に語られるヤマトタケルのことを知ることができて良かった。