志摩市・三重県生涯学習センター共催講座(令和5年度志摩市人材育成講座)
やってみよう よみきかせ 第1回「楽しむ準備・楽しむ工夫」
令和5年度志摩市人材育成講座は、2回連続講座「やってみよう よみきかせ」を開催いたしました。
講師はJPIC読書アドバイザーの木村由美子さん。
第1回目は「楽しむ準備・楽しむ工夫」と題して、読み聞かせの基本的な内容をお話しいただきました。
絵本をよく知ること。これが読み聞かせの最初の準備であると説明されました。
「おはなし(文章)」があり、それを表す「絵」があるのが、絵本の基本的な形です。
読み手はどうしても絵本に描かれた文章に注目しがちですが、絵本では絵がことば(文章)を補完している場合が多くあります。絵本の絵にはことばでは表現されていないたくさんの情報や隠された意図が含まれており、子どもたちは絵からいろいろな情報を得て、想像力のタネを育てていきます。
読み聞かせの際に、絵本を表紙や見返しを含め絵本を丸ごと見せることで、子どもたちの想像力が刺激されるとお話しされました。
また、読み聞かせの際の「間合い」についても説明されました。
「間合い」とは、絵本の読み聞かせをしたときに、子どもたちが感じたり、考えたりする時間的余裕のこと。
人は絵と文章を同時にみることはできません。そこで文章を読む前・読んだ後に一拍おくなど、読み方を工夫をすることでこどもたちがより絵本を楽しむことができます。
ぱぱっとページをめくり読み進めるのではなく、読みはじめのタイミングや間合いを読み手が意識してほしいとお話しいただきました。
絵本についてだけでなく、読み手としての技術についてもお話しいただいた講座でした。
- 絵本は子どもに様々な力をつける、育てることができるものだと噛みくだいて教えていただけてよかったです。作家さんも様々な工夫をこらしたり、意図を持って本を作られていることがわかったので、読み聞かせの際も意識しながら読みたいと思いました。
- 学校での読みきかせ時間には限りがあるため、つい多くの絵本を紹介しようと思ってしまいます。でも今回改めて読みと間合いが大切なことを知り、できる限り取り入れていこうと思いました。話し言葉を絵本の中から学ばせることも勉強になりました。