みえアカデミックセミナー2023オープニング「人生110年時代を実現する 裏切らない体づくり」の事業報告

開催日
2023年7月2日(日曜日)
開催場所
三重県文化会館 大ホール
開催時間
13時30分から15時00分まで
講師
順天堂大学大学院 スポーツ健康科学研究科 先任准教授 谷本 道哉 さん
参加人数
1,246名
受講料
無料

『みえアカデミックセミナー オープニング』は、三重県内全ての高等教育機関が参加する『みえアカデミックセミナー 公開セミナー(毎年7月から8月にかけて開催)』に先駆けて行う、国内トップレベルの研究者による大型講演会です。
2023年度は、NHK「みんなで筋肉体操」などで「筋肉指導」を担当されている谷本道哉さんに、「人生110年時代を実現する『裏切らない』体づくり」と題してご講演いただきました。



講師:順天堂大学大学院 スポーツ健康科学研究科 先任准教授 谷本 道哉 さん

「『人生110年時代』は来ると思っているし、来るようにするのが我々の使命だと考えている」と話される谷本さん。

「やるべきことをきちんとしていれば、110年時代は夢物語ではありません。」との頼もしい言葉から講演がスタート。

まずは快適に動ける体づくりが何より大事、とのことから、
背骨まわり・肩甲骨まわりを大きく動かす体操を会場全員で行いました。
ポイントは1.ゆっくり 2.大きく 3.丁寧にしっかりと行うことです。

体をほぐしたところで筋肉のお話へ。
データをもとに、
筋トレの効果や実践方法等について詳しくお話しいただきました。

有酸素運動で体を鍛えることはもちろん大事ですが、長生きするほど重要度が高まるのは「筋トレ」だそうです。
何故なら、年齢を重ねるほど筋肉は萎縮するから。特に太ももの前の筋肉は60歳代から急激に衰えるそうです。
谷本さんによれば、有酸素運動だけでは身体を支える筋肉は鍛えられないので、筋トレこそが元気な身体を保つ秘訣だそうです。

そこで教えていただいた「裏切らない筋トレ」のポイントは2つ。
 ・1つ目は「大きな動作で行うこと」

 ・2つ目は「限界まで行うこと」

筋トレは同一部位を毎日やる必要はなく、週2~3回程度で十分だそうです。
ただそれは、翌日やらなくてもいいというより、翌日出来ないくらい追い込んで行うということだそう。

実際に、5分ほどでできる4種類の体操を、谷本さんの掛け声とともに会場全員で行いました。
【4つの体操】
 ・スクワット
 ・腕立て伏せ
 ・足上げ腹筋(椅子に座って足を上げながら行うと、歩く際に必要な『腸腰筋』も同時に鍛えることができるそうです。)
 ・背筋(日常の動作では、実は腹筋より背筋を使っているそうです。)

最後に谷本さんは改めて、1.筋トレだけですべてが解決するわけではないこと、2.適切な方法で筋トレをして、つけた筋肉を使ってウォーキングやジョギングなどの有酸素運動をし、3.持久的な体力をつけることが大事、だとお話しされていました。

コピーライターになりたいと思っていた時期もあったという谷本さん、『頑張るか、超頑張るか!』、『やるか、すぐやるか!』、『浅いスクワットは、浅はかなスクワット!』など、思わず笑みがこぼれてしまうような、前向きでわかりやすい言葉で会場を引っ張っていただき、笑顔のあふれる楽しい講演会となりました。
  • 体操1
    【体操の様子1】
    まずは快適な体づくりから!
    大きく伸びをします。
  • 体操2【体操の様子2】
    会場の座席を使って腕立て伏せを。工夫すれば狭い場所でも筋トレはできます。
  • 展示【展示の様子】
    ロビーでは、アカデミックセミナーの参画校(三重県内15校)の資料を展示しました。

参加者の声

  • 長生きすることに勇気が湧いてきました。
  • 実技を通して基礎が学べたのでよかった。楽しく楽しく大きな動作で、限界までがんばりたいです。
  • 日々衰えていく体力を痛感しつつも、何も鍛えることが出来ずにいましたが、谷本先生の本日の講演をお聞きして、何をやればいいのか具体的にとてもよくわかりました。筋トレにも取り組んでみます。ありがとうございました。
  • 人生110年、120年、筋肉を鍛えて、生きぬきます!