みえミュージアムセミナー松浦武四郎記念館「BA・KAKU・SAI 松浦武四郎 ―ありえないことをやった男―」の事業報告

開催日
2022年11月16日(水曜日)
開催場所
三重県生涯学習センター2階 視聴覚室(三重県総合文化センター内)、オンライン配信
開催時間
13時30分から15時00分まで
講師
山本 命さん(松浦武四郎記念館 館長)
参加人数
会場 62名 オンライン 54名
参加費
無料

講師
講師の山本館長さん

今年4月にリニューアルオープンした松阪市にある松浦武四郎記念館では、企画展示と大型プロジェクターを使った映像や、調べて学べるコーナーなど、松浦武四郎の波乱に満ちた生涯と功績を伝えています。三重の生んだ偉人松浦武四郎についての講演会とパネル展示を三重県生涯学習センターで開催しました。

***************************―チラシ文より―
三重県が生んだ偉人「松浦武四郎」(18181888)は、奇抜なアイデアと人並外れた行動力で、誰もがやったことのないことを次々とやり、多くの人々を驚かせました。その精神は、「馬角斎」(ばかくさい)という雅号にも込められています。この講座では、松浦武四郎のありえない行動の数々をわかりやすく紹介します。
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会場
会場の様子

まずはリニューアルした記念館の様子と、松阪市指定史跡の松浦武四郎生誕地の紹介から始まり、続いて松浦武四郎とはどんな人物であったのか、また、武四郎が使っていた「馬角斎(ばかくさい)」という雅号について、中国の故事「烏頭白くして馬角を生ず」(あり得ないことのたとえ。また、ありえないと思っていたことが実際に起きることのたとえ)に、由来していると思われると説明がありました。
さらに、さまざまな顔をもつ武四郎の紹介として「武四郎がやったありえないことランキングベスト11」がありました。1位は「壮絶な覚悟でアイヌの人々を守ろうとした」でした。江戸時代に、文化の違いから理解されずひどい扱いをうけていたアイヌの人々を思い「心せよえみしも同じ人にして この国(くに)民(たみ)の数ならぬかは」という和歌を怒りをもって詠み、北海道という名前に込めた武四郎の強い思いを語られました。今から150年も前に、多様性を受け入れる社会、違いを認め合う社会を受け入れ多文化共生を提唱した武四郎の偉大さを伝えていただきました。

展示
パネル展示
オンライン
オンライン配信を行いました

参加者の声

  • 武四郎さんの話は何度聴いても新鮮でおもしろい。多様性を大事にすることを広める先駆けだったのだと今日知りました。(会場)
  • 松浦武四郎について、よく知ることができました。吉田松陰らに比べていま一つ知名度が低いのが残念なくらいの人物だと思います。(会場)
  • ランキング形式で親しみやすくテンポよい講義で、武四郎の人並みでない行動力や発想・交友・記録などを知ると共に、独特な面白みも感じました。記念館では更に身近にその魅力を体感できそうです。ありがとうございました。(オンライン)
  • 何度か会館に行ってましたが、リニューアル後はまだなのでまた、出かけたいと思います。 館長さんのお話、大変分かりやすく、寒いなか出かけずに配信で楽しめて良かったです。(オンライン)