みえミュージアムセミナー斎宮歴史博物館「NARIHIRAという男」の事業報告

開催日
2022年10月10日(月曜祝日)
開催場所
三重県生涯学習センター2階 視聴覚室(三重県総合文化センター内)、オンライン配信
開催時間
13時30分から15時30分
講師
岸田早苗さん(斎宮歴史博物館 学芸普及課課長)
参加人数
会場 58人 オンライン 45人
参加費
無料
講師
講師の岸田早苗さん

明和町にある斎宮歴史博物館で、令和4年10月1日(土曜日)から11月20日(日曜日)まで開催される、特別展「NARIHIRAーいにしへの雅び男のものがたりー」にあわせて、講演会と関連パネル展示を三重県生涯学習センターを会場にして開催しました。

***************************―チラシ文より―
『伊勢物語』の主人公である「昔男」のモデルとされるのは、平城天皇を父方の祖父、桓武天皇を母方の祖父に持つ高貴な血筋の貴族、在原業平という実在した人物です。史実とフィクションの間にたゆたう業平像について、ご紹介いたします。
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会場
会場の様子

講座は、1.「NARIHIRAって?」業平の出自と家族、2.「業平が生まれる前にあったできごと」平城上皇の乱、平城天皇の息子、安保親王と高岡親王(業平の父母のこと)、3.「業平はどんな人物?」21歳で左近衛将監に始まり、56歳で亡くなるまで武官系の官職についていた、業平のことを書いた記録の紹介4.「NARIHIRAのイメージ」肖像画や伊勢物語に描かれた業平の紹介という形で進められました。『伊勢物語』と在原業平の関係系図、関連年表、企画展で展示されている文書や肖像画などをスクリーンに映しながらご説明されました。
代表的な歌の
「ちはやふる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに水くくるとは」
「白玉か なにぞと人の 問ひし時 露とこたへて 消(け)なましものを」
などを紹介されて、業平の歌には豊かな心情の表現と発想の奇抜さに特色があると述べられました。

※オンラインの同時配信も行いました。

オンライン
オンライン配信を行いました
展示
パネル展の様子

参加者の声

  • 今回の特別展に展示されているものの説明がとてもよくわかりました。また、伊勢物語の見どころがわかり興味がわきました。ありがとうございました。(会場)
  • 在原業平について詳しくきけてとても勉強になりました。学生時代勉強は暗記ばかりでつまらなかったのですが、これを機会に歴史が好きになれそうです。(会場)
  • 文献・歌・肖像画など多くの貴重な資料を提示していただきながらの講座で、業平を人間的に捉えることができました。 少々遠方よりオンライン視聴をさせて頂きました。企画に感謝いたします。(オンライン)