ジョイントセミナー【一般社団法人三重県eスポーツ連合】『eスポーツって何?その可能性を知るセミナー』事業報告

開催日
2022年10月9日(日曜日)
開催時間
13時30分から15時30分まで
開催場所
三重県文化会館 1階 レセプションルーム
講師
森浩樹さん(一般社団法人三重県eスポーツ連合 事務局長)
参加人数
50名
受講料
無料
eスポーツ-講座の様子
講座の様子

今回のジョイントセミナーは一般社団法人三重県eスポーツ連合から、事務局長の森浩樹さんを講師にお招きしました。

前半はeスポーツの概要と、ゲームについてのイメージと実態の理解、ゲームと子どもの正しい関係性について解説していただきました。
eスポーツとは、「エレクトロニック・スポーツ」の略称で、コンピューターゲームやビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える際に使われる言葉です。競技人口は全世界で約1億人(2019年時点)と言われているそうで、日本にも約390万人の競技人口があり、その市場規模や人気は年々高まってきています。
また、ゲームに対する一般的なイメージや、「ゲーム障害(ゲーム依存症)」、ゲームとの正しい付き合い方についても触れ、ゲームと子どもの正しい関係性を築くためには、「ゲームをする目的を明確にする」「けじめをつける(自己管理コントロール)」「把握、理解する」「認める、受け入れる」ことが重要だと説明されました。

eスポーツ-講師
講師の森浩樹さん

後半からはeスポーツを活かした社会活動の事例をご紹介いただきました。
eスポーツには性別、世代、国籍、体格、障がいの有無に関わらず楽しめるという特性があり、医療介護・福祉や教育、国際交流、地域活性化などへの活用が期待され、実際に様々な福祉施設や自治体、教育現場などでeスポーツは活用されています。
三重県内でも、様々な企業がeスポーツ産業に参入し、2023年には、津市の榊原温泉にて三重県初のeスポーツ宿泊施設がオープン予定など、県内のeスポーツに関する動きもご紹介いただきました。また、2021年には全国都道府県対抗eスポーツ選手権が三重県で開催され、三重県代表の小学生選手が銅メダルを獲得したことが紹介されました。

最後に、ゲーム・eスポーツの捉え方として
「ゲームは生活に根差した世界共通の文化、言語、コミュニケーションツールとなり、一方的な禁止・害悪という認識で向き合う段階にはありません。価値観の多様化により、ゲームが好きな人の居場所、ゲームが上手な人に光が当たる場所、認められる場所が求められています。健全に、健やかに、ゲームと関わりながら豊かな人生をおくっていく道筋をたくさん創っていくことが大事です。eスポーツにはこれらを実現できる可能性があります。」
というお話がありました。

eスポーツの概要から活用まで盛りだくさんの内容で、今まで知らなかった世界を知る学びの多い講座となりました。

また、会場では「ぷよぷよeスポーツ」の体験コーナーが設置され、多くの参加者で賑わいました。

eスポーツ-講座の様子2
eスポーツの概要から活用事例まで幅広く解説していただきました。
eスポーツ-体験コーナー
「ぷよぷよeスポーツ」体験コーナーの様子。大人も子どもも楽しんでプレイしていました!

参加者の声

  • 日本でももりあがっているeスポーツだけど、本当のところよく分からず、今回のセミナーに参加しました。仕事の中で、今日受け取った知識を活かせるようにいろいろ考えてみます。とても勉強になりました。
  • ゲームeスポーツがいつのまにかすごい広がりをもって子どもたち若者たちだけのものでなくなっていたのにびっくりでした。
  • ゲームもしたことがない私にとって体験もさせていただき、とても楽しかったです。体験できる場があれば、また参加したいと思います。高齢化、少子化の時代、コミュニケーションのためにも有効だと思いました。eスポーツの深さ、可能性を感じました。