みえミュージアムセミナー 紀和鉱山資料館「熊野の鉱山郷、紀和」の事業報告
紀和町の歴史はもちろん、長い歴史の中で重要な産業として営まれてきた鉱山の盛衰が分かり、先人たちの知恵や工夫を知ることができる熊野市紀和鉱山資料館について、紀和鉱山資料館職員の堀誠さんに、「熊野の鉱山郷、紀和」と題して講演していただきました。
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熊野市の山奥には金・銀・銅・石炭、様々な鉱山が昭和まで、実に千年以上も続いていたという田舎があります。小さな「知らなかった」が、いっぱい! 観光気分で、紀和という鉱山郷の紹介講座を聞きに来ませんか? 後半は少し専門的に、友子制度という鉱山文化も解説します。
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令和2年に開催されるはずだったセミナーがコロナウイルス感染拡大防止のためにやむなく2回中止となり、やっと今回の開催を迎えることが出来ました。
講座は、熊野市ってどこにあるの?という説明から始まりました。昔は熊野の文字は、隅っこの「隅」という字が使われていたので。隅の野、隅っこの土地で、熊野と呼ばれるようになったそうです。
次に鉱山とは?と題して鉱石のこと、探し方、トンネルの掘り方(なんと紀州鉱山の長さは総延長が328.8km以上もあったそうです。)、紀州鉱山の歴史についてなど、多くの画像を使いながら説明されました。
次に、鉱山の町「紀和町」の今昔について説明されました。鉱山が最盛期の頃の町のにぎわいについての写真が示されると、参加者の方からは驚きの声があがっていました。
最後は、抗夫たちの労働組合のような仕組みの「友子制度」について、詳しく解説されました。実際に使われていた抗夫免状も披露されました。
講師は講座の冒頭で、「今日はたくさんの「へぇ知らんかったわ」が出てくると思いますが、人間って、知らないことを「へぇ、知らんかったわ!」って知るのが楽しいので、ぜひ皆さんも楽しんでください」と言われたことが、参加者のみなさんに届いた講座となりました。
1階の展示では、体験できる石の展示があり、多くの方がご覧になっていました。
- 知らなかった紀和鉱山、興味深く拝聴いたしました。講師のユーモラスまじえた内容大変よかった。一度熊野へ行ってみたい!ありがとうございました。
- 旧紀州鉱山は一度行ったことがありますが、もう一度行きたくなりました。非常に興味をもって講座を聴くことが出来ました。ありがとうございました。
- 紀州鉱山について、詳しく知ることができ有意義でした。機会があれば紀和町へ出向きたい。