講座ボランティア企画 【第85回名盤を聴くジャクリーヌ・デュ・プレ特集 第2弾】の事業報告
この日の講座は、まず、彼女の人生に迫りました。28歳で不治の病に侵され、わずか42歳でこの世を去ったデュ・プレ。幼い頃から才能を開花、10代の頃からリサイタルで大成功を収めます。22歳でピアニスト兼指揮者のダニエル・バレンボイムと結婚し、夫妻でコンサートツアーを展開しますが「楽器や演奏会の奴隷になりたくない」と人間としての幸せを優先するスタイルを貫きました。
そして、代表曲とも呼ばれるエルガーの『チェロ協奏曲 ホ短調 Op.85』(夫・バレンボイム指揮)を鑑賞しました。豊かな表情で本当に楽しそうに演奏しているのが印象的です。
「よく『恋人だから演奏の息がぴったり』と言われたが、恋人でなくてもできる」と夫が過去のインタビューで強調していたとのことです。
プログラムの後半では、スタープレーヤー5人が集結したシューベルトの『ピアノ五重奏曲 イ短調 D.667「ます」』を楽しみました。歴史的な名演と言われているそうですが、当時、5人は全員20代。リハーサルやバックステージでは若者らしくふざけあったり、談笑し、リラックスしている様子ですが、いざ演奏が始まると寸分狂わぬタイミングぴったりです。終了後、会場からは拍手が起こり、いただいたアンケートにも「ブラボー‼」との声をたくさんいただきました。
1.音楽ドキュメンタリー 「ジャクリーヌ・デュ・プレ」
2.エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 Op.85
第1楽章 アダージョ-モデラート
第2楽章 アレグロ・モルト
第3楽章 アダージョ
第4楽章 アレグロ-モデラート-アレグロ・マ・ノン・トロッポ
(指揮) ダニエル・バレンボイム / ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
――――――― 休 憩 ――――――
3.シューベルト:ピアノ五重奏曲 イ長調 D.667 「ます」
第1楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ
第2楽章 アンダンテ
第3楽章 スケルツォ-プレスト
第4楽章 アンダンティーノ
第5楽章 アレグロ・ジュスト
(ピアノ) ダニエル・バレンボイム
(ヴァイオリン) イツァーク・パールマン
(ヴィオラ) ピンカス・ズーカーマン
(チェロ) ジャクリーヌ・デュ・プレ
(コントラバス) ズービン・メータ
(1969年8月30日 / ロンドン、ニュー・クィーン・エリザベス・ホール)
- 彼女こそ、天が授けた才能だと感動した。
- 本当に素晴らしい演奏で酔いしれました。彼女のことを知らなかったので、今日の出会いが幸せです。ブラボー‼ブラボー‼です。
- 天才とはこういう人なんだなと思いました。でもニコッと笑うと指揮者(夫)も笑い返しているので音楽を二人で創り上げているのだなと思いました。
- 初めて参加しましたが、想像していたよりとても素晴らしくて感動しました。素晴らしかったです。ありがとうございました。
- デュ・プレの音、素晴らしい。この若さ、幸せな私生活の中で、あの哀しみに満ちた演奏は 信じられなかった。(チェロ協奏曲)
- 臨場感があり素晴らしかった。ステレオ装置も大音響を出し、まるで演奏会場で聞くような気がして感動しました。ありがとうございました。
- 最高に楽しかった!心身のリラックス大いに効果あり。次回もぜひ聴きに来ます。館長さんありがとうございました!
- いつも新しい出会いがあり、長生きできて良かったと思う毎日。ホロヴィッツをほとんど毎日聞いているが、デュプレも加わりそうです。