令和4年度人材育成講座(名張市)「読み聞かせの喜び・子どもたちと共に」の事業報告
令和4年度第2回目の名張市人材育成講座は、堀川美子さんに「読み聞かせの喜び・子どもたちと共に」と題して、読み聞かせについての考え方についてお話しいただきました。
読み聞かせの主体は聞き手(子どもたち)と本であり、読み手は子どもたちと本との出会いを助ける存在です。ページをめくったあと一呼吸おいてから話し出す、読み聞かせの後にはすぐに感想を聞かず物語の余韻を味わう時間をつくるなど、読み手は子どもたちが自分の感性で物語や絵本と向かい合える場や時間を整えることが大切であることなど、読み聞かせのポイントやスキルについて具体的にお話しいただきました。
また、まだ言葉の意味や文字がわからない乳幼児であっても、絵本を読み聞かせると、その顔にはこれはなんだろうという表情が浮かぶそうです。言葉の持つ心地よい響きを聞くことで子どもたちの想像力は育まれ、それがやがて本を読み楽しむ力へと育っていくと説明されました。
読み聞かせで、絵本のページをめくると子どもたちが期待した通りの絵・展開がでてきます。そういった経験の積み重ねが人を信じる心や自分を信じる心・自己肯定感につながり、そして、自分を取り巻く存在への信頼感の形成につながっていくことななどについて説明されました。
優れた絵本や児童文学には、その奥底に生きる意味やすばらしさ、未来への希望が凝縮されています。
不安定な時代だからこそ、長く読み継がれてきた絵本・児童文学を通して、子どもたちに未来のすばらしさを伝えていくことが大切であると結んでいただき、今日の講座は終了しました。
- 子どもたちに読みきかせたい絵本をたくさん紹介していただいて興味深かったです。読みきかせのポイントも先生のご経験から語ってくださりわかりやすかったです。
- 心の届く読み聞かせで、読み聞かせのスキルをとても具体的に教えていただけてよかった。
- 読み聞かせの大切なやくわり。具体的なスキルなど勉強になりました。ありがとうございました。
- 「絵本の力」を改めて考えました