令和3年度人・まち・セミナー「反転社会から“当たり前”を見直すワークショップ ようこそ!バリアフルレストランへ」の事業報告
令和3年度の人まちセミナーは、「反転社会から“当たり前”を見直すワークショップ ようこそ!バリアフルレストランへ」と題して、公益財団法人日本ケアフィット共育機構の佐藤雄一郎さんからお話を伺いました。
講座では、車いすユーザーが多数派の社会を例にとり、多数派が反転した社会について考えました。
ここでは二足歩行者が少数派であり、建物の天井は低く、お店や乗り物には基本的にいすがありません。二足歩行者へのバリアフリー推進として頭をぶつけないためのヘルメットの貸出、リハビリ推進としての車いす操作支援などの政策がとられている社会です。
この社会では多数派である車いすユーザーの向けの仕様が「当たり前」であり、社会のあり方(事物・制度・慣行・概念など)によって「できない」が創り出されていること、「障がい」とは相対的なものであり、時代や状況によって意味合いが変化すること(「障がいの社会モデル」)に気が付くことができました。
講座の最後には、「できない」に対して、社会が「できなくさせている」可能性があること、個人に「できない」責任を求めていないか、反転させて考えてみてほしいと締めくくりました。
- 視点を変えることは大切。
- 心する事がありました。
- 日本は障がいの人達について冷たいと思う。良くも悪くも鎖国状態が続いていると思う。
- 反転して考えることであたり前があたり前でないいことを気づくことができた。
- 「できない」ではなく「できなくさせている」の視点は新鮮でした。反転させて考えることはその人の立場になることだと思った。