令和3年度人材育成講座(志摩市・1回目)「楽しい学校図書館の作り方」の事業報告

開催日
2022年1月12日(水曜日)
開催時間
13時30分から15時00分まで
開催場所
志摩市立図書館 多目的ホール
講師
海上和美さん(皇學館大学非常勤講師)
参加人数
11名
受講料
無料
講座の様子
手製のフリップを使って説明していただきました。

令和3年度志摩市人材育成講座(1回目)は皇學館大学非常勤講師 海上和美さんをお招きし、「楽しい学校図書館の作り方」と題してお話ししていただきました。

時間も予算も限られた学校図書館の運営は、「学校は何を求めているか」「何を優先すべきか」を考え、3つの役割「整える」「応える」「働きかける」を、自分のできる範囲でバランスよくおこなう必要があります。「整える」が疎かになると「応える(レファレンス)」に対応できなくなるなど、1つの要素に偏りすぎずにバランスよく行うことが大切です。

学校図書館は人と本だけでなく、人と人、学校とボランティアなど、いろいろなものがつながる場所でもあります。学校の先生と雑談したり、調べ学習の授業への参加など、学校の先生やボランティアとの関係性をつくりあげながら、まわりの先生たちとも連携し図書館運営することの大切さも説明されました。

選書や除架(※1)などの運営方法や受講者からの事前質問に、講師自身の体験談を交えながら具体的に答えていただき、受講者のみなさんが抱える日々の悩みや疑問の解決の一助となった講座でした。

※1 除架(じょか):本や資料を棚から取り除くこと

講座の様子
修繕スキルを高めておくと、本の貸し出しの回転数が上がり、たくさんの児童に活用してもらうことができるなど、実際の業務に役立つアドバイスもたくさんいただきました。
講座の様子
情報があふれる現代において資料の読み解き方や正確な情報を得る方法など、学校図書館は子どもたちが「リテラシー」を学ぶ場所でもあります。そのため、使えない資料は除架する必要があると説明されました。

参加者の声

  • 「業務をするにあたってのバランスがとれていないとおかしなことになる(△ピラミッドの)話を聞いてはっとする思いでした。勤務一年目でついつい1つのこと(本の整とんだったり季節のかざりつけだったり)集中してしまいがちだったので他のことがおそろかになっていたかもしれないのであらためてバランスを意識していきたいと思いました。
  • 整える→応える→働きかける という考え方が分かりやすく、整理しやすかったです。
  • 困っていたことや疑問に思っていたことのヒントが得られた。勤務校での今後の生かしていきたい。研修を受けると初心に帰ります。基本にもどって日々の仕事を見直していき、少しでも利用しやすい図書館を作りたいです。