みえミュージアムセミナー鳥羽市立海の博物館「海の博物館創立50年の航海誌」の事業報告
鳥羽市にある海の博物館は今年開館50年を迎えます。海と人間のかかわり、漁、海女、海の環境問題などについて、わかりやすく、楽しい展示をしています。
今回のセミナーでは、海の博物館学芸員の縣拓也さんに「海の博物館創立50年の航海誌~“ことば”で紡ぐ半世紀~」と題して講演していただきました。
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―チラシ文より―
海の博物館(2018年から鳥羽市立海の博物館に改称)は1971年に開館し、2021年で50周年を迎えました。展示や体験事業など館内行事を企画する一方、環境問題や観光振興などにも積極的に関わりながら、時に穏やかな日和に恵まれ、時に荒波にもまれつつ航海を続けてきた、当館のこれまでを振り返ります。
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講座は、これまでの海の博物館のあゆみをテーマの「航海誌」に合わせて、1.準備・出港期、2.再建造期、3.凪・さざ波・荒波期と再出港、の項目に分け、レジュメと共に配られた「海の博物館の50年年表」と「特別展・企画展一覧」の資料と、映像を使いながら進められました。また、現在も取り組まれている「SOS運動(Save Our Sea)」について、海の環境問題を中心に汚染などの現状(過去を含め)を把握、調査、発信、そして人材を育成する活動についても説明がありました。
海の博物館前館長の石原義剛さんが語られた「ことば」をはじめとして、博物館50年の歴史に関連した「ことば」を取り上げながらこれまでの海の博物館について語られ、最後には、これからも館が存続し続けるためにぜひ多くの方に来館していただきたいと締めくくられました。生涯学習センター1階では、関連パネル展示が開催しており多くの方が見学されていました。
- 現在のミュージアムの設立の苦労や館の成り立ち等の情報、為になりました。海に対するいつくしみや大切さがよく伝わるセミナーでした。
- 博物館として展示だけでなく環境問題にまで取り組んでいることを初めて知りました。博物館としては、他に類をみない海の博物館と思います。
- 建物の説明がおもしろかった。南島町の原発反対運動が興味深かった。(SOS運動の必要性)