ジョイントセミナー【岩出菌学研究所】『秋本番!キノコはこんなにも奥が深い!!』事業報告
今回のジョイントセミナーは、津市内でキノコについて研究している企業、岩出菌学研究所から、きのこアドバイザーとして活躍されている多田有人さんと小堀一さんを講師にお招きしました。
第一部では、小堀さんに『そもそもきのことは何か?』というテーマでお話しいただきました。
2020年の『今年の漢字』、1位は『密』でしたが、8位に『菌』がランク入りしていたことはご存じでしょうか?
新型コロナウィルス流行の影響と思われ、『菌』という言葉の『細菌・ウィルス』のイメージの強さがうかがわれます。
しかし、実は『菌』とはキノコやカビの仲間を示す言葉で、細菌やウィルスとは全く別の分類の生き物なのです。
そんなキノコという『菌』を研究されているのが岩出『菌』学研究所です。
人間から見るとキノコは食材の印象が強いですが、自然の中では他の生き物の遺骸を分解する掃除屋さんの役割を主に担っています。
このような生物としてのキノコのお話や、食べる際の毒キノコとの判別の難しさ、染物やグッズ収集など食べる以外の面白さについてもお話しいただきました。
第二部では、多田さんに『キノコと人間生活とのかかわり~岩出菌学研究所の取り組み~』と題してお話ししていただきました。
キノコは古くから東洋の薬草療法などに用いられ、現代でも薬として、あるいはビタミンやミネラルなどを豊富に含む健康的な食品として、食べられてきました。
岩出菌学研究所では、ササクレヒトヨタケやオオイチョウタケなどの食用キノコ、鑑賞用のヤコウタケ、そして主に薬用のヒメマツタケについて研究されています。
今回の多田さんのお話では、健康に関するヒメマツタケの活躍について詳しくお話しいただけました。
また、専門的なお話の間にも、ブータン王国でのキノコ調査のお話などもしていただき、楽しいセミナーになりました。
お二人のお話を通して、身近なのに意外と知らないことの多いキノコについて知識を深めることができました。
- キノコに関する企業が津市にあったとは知りませんでした。色々と参考になりました。
- 奥深いキノコのお話、楽しく学ばせていただきました。このようなお話、中高生や高校生も興味を持って聞くと思いました。会社についても知ることができて良かったです。
- 基本から最新の学問的研究までの話を判りやすく話していただき大変興味深くまた楽しく話を聞く事ができました。