みえミュージアムセミナー パラミタミュージアム「浮世絵の世界~木版画と肉筆画、それぞれの魅力」の事業報告
菰野町にあるパラミタミュージアムで、2021年10月2日から11月14日まで開催されている「光ミュージアム所蔵 美を競う 肉筆浮世絵の世界展」に合わせて、企画展を担当された学芸員の衣斐唯子さんに、「浮世絵の世界~木版画と肉筆画、それぞれの魅力」と題して講演していただきました。
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―チラシ文より―
江戸時代に発達した浮世絵には錦絵で知られる多色摺木版画と、絵師が絹や和紙に直接描いた肉筆画があります。木版画は庶民の声にこたえるべく大量に制作されましたが、肉筆画は着物の柄や結髪の繊細な表現など絵師の技量が発揮された1点ものです。木版画と肉筆画、それぞれの違いを楽しみながら、浮世絵の世界を紹介します。
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講演会は、まず浮世絵についての基本的な説明から始まりました。浮世絵には国宝がないとのお話しには参加者のみなさんも思わず驚かれていました。今回の展覧会では、掛け軸が来館者の視点と近い距離で額装されていて一つ一つ近寄って細かいところまで見られるそうです。そして、その後は、今回展示してある作家の木版画と肉筆画を画面に映しながら、それぞれの特徴や、浮世絵の書かれた時代など様々な側面から浮世絵についてご説明されました。講師の衣斐さんは最後に、今回の展覧会では、肉筆画が中心となっているので、絵師が一点一点どこを特に描きたかったのか絵師が見せたかった腕の見せ所をぜひじっくりと見てほしいと締めくくられました。
- 浮世絵についてほんの一部しか知りませんでしたが、今回本当に詳しく話をして頂き又一つ知識がつきました。有難うございました。
- とても聴きやすく、肉筆浮世絵についてよくわかりました。90分があっという間で、実際にミュージアムで観てみたいと思いました。
- 資料がとてもわかり易くて楽しい講義でした。肉筆浮世絵と浮世絵版画を並べて紹介してくださったのが良かった。パラミタに観に行きます!!