みえミュージアムセミナー 皇學館大学佐川記念神道博物館「伊勢御師とは何だったのか~御師制度廃止150年を迎えて~」の事業報告

みえミュージアムセミナーでは県内の様々なミュージアムを講座とパネル展示でご紹介します。
今回は伊勢市にある皇學館大学佐川記念神道博物館です。
令和3年度企画展「御師制度廃止150年展 伊勢参宮の先導者たちー隆盛・廃止・その後―」(※コロナウイルス感染拡大防止のため一般の方の入場を制限しています)の展示を担当された、学芸員の小林郁(こばやしかおる)さんに「伊勢御師とは何だったのか~御師制度廃止150年を迎えて~」と題して講演していただきました。
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―チラシ文より―
「おかげ参り」に代表される近世の爆発的な参宮ブームの火付け役として、長らく伊勢参宮を支えてきた伊勢御師たち。令和3年(2021)は、伊勢御師の制度が廃止されて150年となります。この節目の年を迎えるにあたって、あらためて、伊勢御師とは何だったのかを振り返ります。
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講座は大きく3つに分けて進められました。第一章では「伊勢御師とはー近世参宮ブームの火付け役ー」と題して中世から近世までの伊勢御師の活動について、第二章「明治維新と御師制度の廃止」なぜ御師制度が廃止されたのか、どういう顛末だったのか、第三章「姿を変えた伊勢参宮」参宮の近代化と旧御師はどうなったのかということを多くの資料を示しながらお話しいただきました。講師の小林さんは、今年は御師制度廃止150年の節目の記念の年に当たるということで、これをきっかけに伊勢御師について知るきっかけになればと締めくくられました。
生涯学習センター1階では、関連パネル展示が行われており、たくさんの方が熱心にご覧になっていました。

- 御師制度のことがとても良くわかりました。神苑の整備のことは初めて知りとても興味深かったです。
- 大変すばらしい講師のお話本当に参考になりました。新しい知識が身につきました。ありがとうございました。
- 三重県に住んでいればこそのお話し、とても興味深く拝聴させていただきました。
- 御師の歴史の一面を勉強できた。すばらしい資料を目にできてよかった。ありがとうございました。