講座ボランティア企画 郷土を歩こう!【壬申の乱 東国行幸の舞台 くるべ!クルベ!KURUBE!久留倍を歩こう!】の事業報告
講座ボランティア企画「郷土を歩こう!」今回は壬申の乱や聖武天皇東国行幸の舞台と考えられる四日市市大矢知を訪ねました。
まず、昨年11月にグランドオープンした久留倍官衙遺跡公園から2つのグループに分かれてスタート。官衙(かんが)というのは、古代の役所の意味です。くるべ古代歴史館では講師・大原さんより現在(四日市市)、古代(朝明郡)、に説明。その中で『日本書紀』によると、672年に勃発した壬申の乱の際、大海人皇子(後の天武天皇)は、奈良の吉野から伊賀、鈴鹿へ進み、朝明郡の迹太川(とおがわ)のほとりで天照大神に戦勝祈願ののろしを上げたと伝わっています。くるべ古代歴史公園では5名のボランティアの皆様より園内の各ポイントで解説をいただき、参加の方々が積極的に質問される姿が見られました。久留倍官衙遺跡は平成18年に国の史跡に指定、古代の役所は通常南向きであるのに、東向きであることが特徴とされ、今も研究が続けられています。
その後、久留倍官衙遺跡公園を出発、天武天皇迹太川御遥拝所を訪れました。先程館内の解説で「天武天皇が戦勝祈願をしたのでは?」とされた場所です。碑の横に立つ灯籠には慶応二年の文字が確認できました。講師より「迹太川」がどこなのか諸説あること、植えられた「のろしの松」は現在枯れてしまい、槙の木となっていることが補足されました。この頃からだんだん雨足が強くなってきました。
そして、斑鳩山浄恩寺で1488年より蓮如上人から名号を賜り、数えて21代目の住職、安田専英さんよりお寺の歴史と地域についての話の後、寺宝を拝観、中でも聖徳太子堂では弓矢を持つ軍装のめずらしい聖徳太子像を近くで見ることができました。
『三重県まん延防止等重点措置』の中での開催でしたが、定員の3倍以上のお申込をいただきました。また「開催してくれてありがとう」と多くの方が声をかけてくださいました。
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受付前に消毒・検温を行いました -
『万葉集』には聖武天皇作と推測される歌があります -
くるべ古代歴史館ボランティアの皆さんによる解説
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天武天皇迹太川御遥拝所跡 -
途中からは雨模様となりました -
斑鳩山浄恩寺聖徳太子堂
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参道碑(浄恩寺より約300メートル)
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くるべ古代歴史公園 -
斑鳩山浄恩寺本堂
- コロナ禍の中開催していただきありがとうございました。また参加したいです。
- 昨年のミュージアムセミナーから古代史に興味を持ちました。三重県に日本書紀ゆかりの場所があり、実際に見て歩けたのは良かったです。勉強になりました。
- 古代の官衙について勉強になりました。四日市にもこんな所があることを発見させてくれました。開催出来てよかったです。
- 浄恩寺は一度訪れてみたいお寺だったので参加できてうれしいです。ありがとうございました。大満足です。
- ボランティアの方々お疲れ様でした。大変わかりやすい説明ありがとうございました。この地区ははじめてで楽しかった。