第77回名盤を聴く【フランス生まれの名ヴァイオリニスト ジノ・フランチェスカッティ】特集 の事業報告

「名盤を聴く」第77回は父はイタリア人、母はフランス人、両親ともにヴァイオリニストの環境の中で育ったジノ・フランチェスカッティの特集、今回も講師所蔵の膨大なコレクションの中から楽しみながらも厳選されたプログラムです。前半の3曲目、パガニーニ『ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調Op.6』はパリデビュー、南米ツアー、アメリカデビューなど大切な節目に演奏され、特にブエノスアイレスでは拍手が20分間鳴り止まなかったというエピソードも紹介されました。

後半は、ベートーヴェン『ヴァイオリン・ソナタ第9番 イ長調 Op.47』の「クロイツェル」、68歳当時の円熟した演奏です。左手は薬指と小指で、右手は弦を持ちながらも人差し指で弦をはじきながら弾くテクニックは目で追えないほどのスピードで、その洗練された音を目と耳で楽しみました。生きた時代や自身の病により、演奏家としての寿命は短かったものの、テニスやガーデニング、切手の収集など趣味を楽しんだ豊かな生涯であったことが講師に付け加えられ、この日の講座は終了しました。
【プログラム】 1.サン=サーンス:序奏とロンド・カプリッチョーソ 2.ラヴェル:ツィガーヌ (ピアノ)エウジェニオ・パニョーリ (1958年8月25日 ザルツブルグ音楽祭)
3.パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 ニ長調 Op.6 第1楽章 アレグロ・マエストーソ 第2楽章 アダージョ・エスプレッシーヴォ 第3楽章 ロンド、アレグロ・スピリトーソ (指揮)マルコム・サージェント/BBC交響楽団 (1951年9月8日 ロンドン/ロイヤル・アルバート・ホール)
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4.ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第9番 イ長調 Op.47
「クロイツェル」
第1楽章 アダージョ・ソステヌート―プレスト
第2楽章 アンダンテ・コン・ヴァリアツィオーニ
第3楽章 フィナーレ、プレスト (ピアノ)ロベール・カサドシュ
(1970年10月28日パリ)

- フランチェスカッティファンです。やっとこの講座で聴くことができました。感謝感激です。
- 指さばきによる音色すばらしかったです。
- 初めて参加、今までの欠席が残念。とてもエキサイトしてすばらしかった。次回からはすべて参加したい。
- 熱い!しぶい!クロイツェルすごい緊張感!こんな円熟を超えたおじいちゃんの演奏会に行ってみたい!かっこよすぎる ブラボー!
- コロナ禍の中、予防対策をして頂いて開催していただきありがとうございました。久しぶりのクラシック音楽を自宅以外で聴けて良かったです。