みえミュージアムセミナー移動講座「壬申の乱と斎宮~斎王大来皇女の時代~(名張市会場)」の事業報告
令和2年度みえミュージアムセミナー移動講座は名張市で開催しました。講師には斎宮歴史博物館学芸普及課の天野秀昭さんをお迎えして、「壬申の乱と斎宮~斎王大来皇女の時代~」と題した講座を開催しました。
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―チラシ文より―
672年におこった「壬申の乱」は、伊賀国や伊勢国も舞台となった古代最大の内乱でした。この戦いに勝利し即位した天武天皇は、娘の大来皇女を伊勢神宮に仕える斎王として伊勢に遣わしました。大来皇女は、父天武の死後、その冥福を祈るため名張郡に昌福寺を建立したとも伝えられます。壬申の乱と斎王大来皇女について、伊賀地域との関わりも交えてお話します。
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講座は壬申の乱の経過年表を元に『日本書紀』壬申紀の三重県に関連した部分を読みながら進められました。伊賀国の壬申の乱関係古代豪族の説明や、制度上最初の斎王と言われている天武天皇の娘の大来皇女のこと、現在進められている飛鳥・奈良時代の斎宮の発掘調査について豊富な資料とともにお話しされました。参加者の皆さんは地元に関係したお話ということで、熱心に耳を傾けていらっしゃいました。
- 壬申の乱を日本書紀に沿い、伊賀~伊勢の地を辿りながら知ることができました。斎宮の飛鳥時代の発掘、研究がすすんでいくことを楽しみにしています。
- 壬申の乱について良くわかりました。名張が歴史に於いて重要な関係に置かれていたことが意味深く感じました。
- 斎宮の発掘現場の写真を見て、一度も行ったことがなかったのでこれを機にして訪れたいとの思いが大きくなりました。