講座ボランティア企画 シリーズ文学(2回連続講座)
山本周五郎の人間劇場~無冠の実力派作家の作品を味わう~ の事業報告

開催日
2021年1月17日(日曜日)・24日(日曜日)
開催場所
男女共同参画センター多目的ホール(三重県総合文化センター内)
開催時間
13時30分から15時30分まで
講師
河原 徳子さん(日本文学研究家) 吉野りん子さん(ピアニスト) ※1月24日のみ出演
参加人数
98名(1月17日) 81名(1月24日)
参加費
無料
今年度は多目的ホールで開催されました

司会や受付など講座ボランティアの皆さんが担当する「シリーズ文学」。数々の作品が今でも映画やドラマ化され、人々に高い支持を得ながらも全ての賞を辞退した無冠の実力派作家、山本周五郎が今年のテーマです。

第一回(1月17日)は年譜や写真によりその生涯を振り返りました。講師によると、周五郎は描く作品の中のさわやかな登場人物と自身の容貌のギャップにコンプレックスがあり、撮影の許可をしないため、写真があまり残っていないそうです。そして、無冠であることについては「読者からの称賛こそが賞だ」と考えていたからだと解説があり、『扇野』など鳥羽三部作の文体に触れ、この日の講座は終了しました。

朗読とピアノの生演奏により情景が浮かびます

第二回(1月24日)は県内在住のピアニスト・吉野りん子さんをお迎えしました。この日は講師による表現力豊かな朗読と吉野さん作曲の作品をイメージしたオリジナル曲の情感あふれる演奏との共演が行われました。『赤ひげ診療譚』『さぶ』など同じ作品が何度もドラマ化・映画化されるのは大衆小説の強みであるが、どのように脚本化され、1つのシーンになっているかを知るためにもぜひ原文を読んでほしいと講師より呼びかけられました。さらに後半では周五郎の「志を継ぐ作家たち」として、乙川優三郎の『安穏河原』が紹介され、二週に渡る講座は終了しました。

  • 講師・河原徳子さん

  • ピアニスト・吉野りん子さん

  •  若い頃の写真は残ってないそうです

参加者の声

  • 今この時期ひときわ心にしみました。よい時間でした。ありがとうございました。
  • 余韻の残る小説の終わり方ってとってもいいなと思いました。鳥羽三部作など周五郎さんの本はぜひ読みたいと思いました。今日のコラボはとても良かったです。素敵な企画に感謝です。
  • 河原先生の山本周五郎文学の世界に今回も引き込まれました。幸せな時間でした。ピアニストのりん子さんの独自の作曲に先生の文学への最大限の思いがマッチしており素晴らしかった。ありがとうございました。いくつかの作品すぐに読んでみたい…特に『さぶ』です。
  • よかったです。河原先生の張りのある声に心も元気になりました。吉野さんのピアノもすてきでした。またぜひ聴きたいです。
  • 楽しかったです。春が近付きました。