みえミュージアムセミナー 亀山市歴史博物館 「日本武尊~日本書紀は語る~」の事業報告

開催日
2020年10月31日(土曜日)
開催場所
三重県生涯学習センター2階 視聴覚室
開催時間
13時30分から15時00分まで
講師
中川 由莉さん(亀山市歴史博物館 学芸員)
参加人数
51名
参加費
無料
講師の中川さん

県内の様々なミュージアムを紹介する『みえミュージアムセミナー』!

今年度は、9月から11月まで三重県生涯学習センターを会場にして、6館のミュージアムがセミナーを行います。

第5回は亀山市歴史博物館です。
亀山市歴史博物館で開催されている第35回企画展「日本書紀編さん1300年 ヤマトタケルーその愛と死ー」(2020年9月19日から12月13日まで)に合わせて、企画展を担当された学芸員の中川由莉さんに、「日本武尊~日本書紀は語る~」と題して講演していただきました。

***************************

―チラシ文より―

養老4年(720)の編さんから1300年を迎えた日本書紀。日本書紀が語る日本武尊(やまとたけるのみこと)の生涯は、伊勢国の能褒野(のぼの)でその幕を閉じます。その一生には、伊勢神宮や尾津といった三重県内の場所が登場します。日本武尊の物語とともに能褒野王塚古墳が日本武尊の墓となっていく歴史についてご紹介します。

***************************

亀山市は、日本武尊の終焉の地である能褒野があり、妃の弟橘媛の生誕の地とされる神社のある日本武尊ゆかりの地であるという紹介から始まりました。
講演は、1.「日本書紀とは」2.「日本武尊の物語」3.「「能褒野」を考える」というテーマに分けて、様々な方向から「ヤマトタケル」についてお話をしていただきました。
最後には、日本書紀は飛鳥時代から奈良時代初めにかけての天皇家や貴族たちの歴史認識が反映されていると考えられ、国を形作る天皇家とそれを支える氏族の存在を表現したのではないかと述べられました。
1階の関連パネル展示には、写真や資料がたくさん展示されており、多くの方が足をとめて観覧されていました。

全体
講座の様子
パネル展示
パネル展示

参加者の声

  • 非常に分かり易い説明でした。謎が多いのもよくわかりました。謎が深まってもっと知りたいと思った。
  • 日本武尊の私のなかの不明な部分が少し理解できたように思います。ありがとうございました。
  • 資料をうまく説明していただいた。声がきれいでわかりやすかった。
  • 古事記と日本書紀がこんなに異なるものだと初めて知りました。