みえミュージアムセミナー 斎宮歴史博物館 「飛鳥・奈良時代の斎宮と斎王」の事業報告

開催日
2020年10月23日(金曜日)
開催場所
三重県生涯学習センター2階 視聴覚室
開催時間
13時30分から15時00分まで
講師
天野 秀昭さん(斎宮歴史博物館 学芸普及課)
参加人数
51名
参加費
無料
講師
講師の天野秀昭さん

県内の様々なミュージアムを紹介する『みえミュージアムセミナー』!

今年度は、9月から11月まで三重県生涯学習センターを会場にして、6館のミュージアムがセミナーを行います。

第4回は明和町にある斎宮歴史博物館です。
斎宮歴史博物館は今年で斎宮跡発掘50周年の記念の年です。
2020年10月3日から11月23日まで開催される特別展「斎宮と古代国家~飛鳥・奈良時代の斎宮を探る~」の展示を担当された斎宮歴史博物館 調査研究課の天野秀昭さんに「飛鳥・奈良時代の斎宮と斎王」と題して講演していただきました。

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―チラシ文より―

天皇に代わって伊勢神宮に仕えた未婚の皇女・斎王。飛鳥・奈良時代は、伊勢斎宮に斎王が派遣される斎宮制度が確立し整えられた時代です。この時代の斎宮と斎王について、斎王退下後に光仁天皇の皇后となり、その後政争に巻き込まれて非業の死を遂げた井上内親王のエピソードや今年50周年を迎えた斎宮跡の発掘調査成果も交えて紹介します。

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講座は、1.斎王制度の概要、2.飛鳥・奈良時代の斎宮整備、3.飛鳥・奈良時代の斎宮発掘成果、4.奈良時代の斎王 井上親王、5.井上・酒人・朝原 親子3代斎王と斎宮、の5つのテーマを元に進められました。
配られた資料の中には「飛鳥から平安時代初期の斎王関係系図」があり、講師の天野さんは、天皇と斎王の関係性を示しながら、斎宮が国の重要機関としての役割を担っていたことが発掘調査から分かってきているとおっしゃいました。
そして、劇的な生涯を送った井上内親王のお話には皆さん特に興味深く耳を傾けていらっしゃっいました。
生涯学習センター1階では関連パネル展示も開催されており、講座終了後に熱心にご覧になっている参加者の方も見られました。

講座の様子 講座の様子

パネル展示 パネル展示

参加者の声

  • 天皇と斎王との関係について初めて聞き、又斎王関係について詳しく説明があり大変参考になりました。
  • 井上内親王を中心に斎王のことがよくわかりました。井上内親王は話題性の高い方なのでもう少し学んでみようと思いました。
  • 今日はレジュメが10ページもあり、博物館でのイブニング講座でも受講しているような内容でした。天野学芸員さんのお話を久しぶりに聞くことが出来て感慨深かったです。スタッフの方々に感謝です。