【伊賀市共催・第1回目】令和2年度人材育成講座
「公民館活動のこれまでとこれから」

開催日
2020年10月16日(金曜日)
開催時間
14時00分から16時00分まで
開催場所
ハイトピア伊賀
講師
原 義彦さん(秋田大学大学院教育学研究科教授)
参加人数
67名(内22名はオンライン聴講)
受講料
無料

秋田大学大学院教育学研究科教授、原義彦さんをお招きして、公民館の役割やあり方の歴史、これからの公民館活動についてお話しいただきました。

講座の様子

講義は今から100年ほど前のスペイン風邪の流行についての話から始まりました。社会教育としてスペイン風邪の予防知識を啓発していたのです。

公民館の歴史は社会教育の歴史と重なります。
公民館の誕生は約75年前。人々の価値観が変わる中、公民館のあり方も時代とともに変遷していると説明されました。
今日の公民館には、「地域づくり支援」と「学習支援」の2つの機能が求められるようになり、考えるべき課題は山積み。今日の公民館は社会情勢の変遷にあわせて新しい活動方法を模索していく必要があります。

では、これからの公民館活動はどうあるべきか。
講師は、地域課題解決に成功した公民館の取組の例をあげながら、コロナ共生社会の公民館活動でも「PR」が大切であると説明されました。
「PR」は「広報」と訳されることが多いですが、本来は「Public Relations」、「組織とその組織を取り巻く人間、集団、社会との望ましい関係づくり」を意味しています。

住民とより良い関係を構築していき、公民館の取組を知って、理解してもらうことで、「地域づくり支援」と「学習支援」という2つの公民館の役割をコロナ禍でも果たしていくことができると、オンライン講座や配信などを取り入れて活動している公民館の事例をあげながら説明されました。

講座の最後には、100年後に人々に1つの活動モデルを示せるようにがんばっていきましょう!と受講者へエールを送り、伊賀市での人材育成講座を終了しました。

参加者の声

  • 今後の公民館事業のあり方を考える良いアドバイスを頂けたように思います。
  • これからも公民館活動について多様な考え方をもつことができた。
  • 他の地域で行っている話を聞いて、これだったらできるかも、、、と思う事があるので、そこへむけて行動してみようと思いました。
  • これまでの公民館の歴史が判りやすく説明され、現在置かれている問題点、課題の洗い出しが良く理解できた。
  • 全国の公民館の具体的な活動事例を知る事が出来、大変参考になりました。特に「外に出ていく」活動を実践したいと感じました。