【志摩市共催・第2回目】令和2年度人材育成講座
 -子どもの育ちを支える図書館- 第2回 広げる・深める・つながる!

開催日
2020年10月7日(水曜日)
開催時間
13時30分から15時00分まで
開催場所
志摩市立図書館
講師
林 千智さん(日本図書館協会認定司書、多気町立勢和図書館司書)
参加人数
13名
受講料
無料

第2回目の志摩市人材育成講座では、広げる・深める・つながる!をテーマにお話いただきました。講師は第1回目に引き続き、林千智さんです。

講座の様子インターネットを介して情報がすぐに手に入る時代だからこそ、情報の真贋を判断する力が養えるように育てていくことも図書館の大切な役割の1つです。

多角的な視点で本を紹介する「ブックトーク」、ゲーム仕立てで物語や詩を深く読み解く「アニマシオン」、勢和図書館での「立体調べ学習」について、実践を交えて紹介していただきました。図書館や司書が学校の授業に関わると、本を通して子どもたちの世界は広がっていき、自分で考えて解決する力の育成にもつながります。そのためには、学校や地域での活動を通して司書の存在や役割を知ってもらい、学校や地域での共感の輪を広げていくことが大切であるとお話いただきました。

講座の最後には、図書館は単なる楽しい場所ではなく、子どもたちが「自分で」考えるための支援を行う場であることなど、これから図書館や司書が取り組むべき課題についても話されました。
参加されたみなさんは、講師が語るこれからの図書館や司書の役割についてのお話に熱心に聞き入っていました。

  • 「夏に挑戦!」をテーマとしたブックトークの実演。工作の本から始まり、伝記や冒険小説、料理の本まで、キーワードでつながった様々な種類の書籍がストーリー仕立てで紹介されました。

  • アニマシオンとは、読書にゲームの要素を取り入れた手法です。今回体験したのは、「詩のジグソーパズル」。詩の印象が「難解でよくわからないもの」から「楽しいもの」にかわります。

  • 「ブックトーク」で紹介された書籍や「立体調べ学習」で使用した書籍も展示され、受講者は興味深く手に取っていました。

参加者の声

  • 現場で役に立つことばかりでうれしかったです。今日教えてもらったことを実際にやってみてスキルをアップしていきたいです。数をこなすことが大事だと思うので…先生方にも声をかけていただけるようにしたいです。
  • 初めてアニマシオンを体験しました。仕掛け方次第で、ひとつの詩が自分の中に入りこんでくるような、詩の中に私自身が入り込んでいくような感覚がありました。子どもにこんな経験をたくさんしてもらいたいと思います。
  • 「公共施設に司書がいるんだ」と言うことの意義を広める事とおっしゃっていたのが印象的でした。
  • このようにたくさんのおすすめ本を紹介して頂けてとてもありがたいとともに、日々の中たくさんの資料を探しの意識をもって本を読んでこられたんだなぁとつみ重ねの歴史に重みを感じ、自分もがんばろう!と思いました。