みえアカデミックセミナー2020
三重短期大学公開セミナー
「 身体を鍛える運動と食事 」
の事業報告

開催日
2020年8月8日(土曜日)
開催場所
三重県文化会館1階 レセプションルーム
開催時間
13時30分から15時00分まで
講師
三重短期大学 生活科学科食物栄養学専攻 講師 相川 悠貴 さん
参加人数
37名
令和2年度は新型コロナウィルス感染防止対策として会場収容率50%以内にて開催しました。
参加費
無料

「みえアカデミックセミナー」は三重県内の大学・短大・高専・放送大学を含めた高等教育機関との連携で生まれた公開セミナーです。
毎年7月から8月(2020年度は7月17日から8月27日まで)にかけて、三重県総合文化センターを会場に、各校1日程ずつ、選りすぐりの先生にご専門の研究内容を分かりやすく講演いただいています。
前身となる「みえ6大学公開講座」から既に20年を過ぎ、「みえアカデミックセミナー」としては、17年目を迎えました。
今後も、県内の皆さんにたくさんの「まなびの種」をお届けしてまいります。




三重短期大学 生活科学科食物栄養学専攻 講師 相川 悠貴 さん

令和2年度 第9回目三重短期大学公開セミナーは、
生活科学科食物栄養学専攻 講師 相川 悠貴さんを講師にお迎えしました。

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  • 【講演概要(ホームページ・チラシ紹介文より)】

    健康に生活するために身体を鍛える上で、運動と食事は重要です。とくに運動を中心に、運動と食事が脳、筋、脂肪、骨、その他臓器に及ぼす影響について、近年の新しい研究成果を踏まえながら説明します。そして、身体を強くするために実生活で取り組んで頂きたい活動について紹介します。
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講演の様子1


  • 【講演要旨】
    1.脳を鍛える運動
    2.骨を強くする運動と食事
    3.筋肉を増やす運動と食事
    4.脂肪を減らす運動と食事
    番外編:国内最高齢マスターズ世界記録保持者の栄養素等摂取状況

講演の様子2

はじめに、「運動」は身体を良くも悪くもすることや「栄養」は不足すると必ず身体に悪いことなど、それぞれの注意点についてお話しいただきました。
次に、運動が脳に与える影響について、暗記前に10分間の運動を行うと難易度の高い問題への記憶力が高まることや、定期的なウォーキングが記憶力を高めること、持久力が高い高齢者ほど回答までの時間が短いことなどを各実験結果をもとに説明いただきました。また、実行機能を調べる「ストループテスト」についても紹介いただきました。
運動には脳機能を高める効果があるので、「日々の激しい持久的トレーニング」か「勉強前10分間の軽運動」、「日々の散歩トレーニング」のどれか一つに挑戦してほしいと受講生の皆さんに勧められました。
続いて、骨を強くするためには、ジャンプやウォーキングなど骨に衝撃を与える運動がおすすめで、逆に水泳は骨に対する負荷が少ないためあまり向いていないことなどを紹介され、食事はカルシウムだけでなくタンパク質、エネルギーを摂取することが望ましいと説明されました。
筋肉を増やす方法としては、10回やると限界がくる筋トレが良いとされ、自分がどのような筋肉を目指すのかによって目的別の筋トレ方法を選ぶ必要があることや、タンパク質、エネルギーを摂取する食事方法について教えていただきました。
そして、体脂肪を減らす方法として、低栄養などに注意したうえで、ウォーキングや水泳などの有酸素運動が効果的であることや、どれくらいの運動で100kcalを消費できるのか、脂身のある肉からささみ肉に変えるなどのカロリー摂取を減らす食事の工夫、咀嚼の行為が意外とエネルギーを消費することなどを解説いただきました。
さいごに、おまけとして講師が実際に調査した当時国内最高齢のマスターズ世界記録保持者の3食の食事内容を紹介していただき、バランス良く、なんでも食べることが大切であることが証明されていると教えていただきました。


 

参加者の声

  • 運動と食事のバランスを考慮することの大切さを改めて学べた。
  • 自分の日常生活に参考になる話がたくさんあってよかった。
  • ジムで運動していますが、身近な話で、大変参考になり、頭において今後実行していきたい。脳機能について詳しく話が聞けて良かった。ほかの内容も良かった。
  • ウォーキングこれからも実行しようと思います。人生そのものである。