みえアカデミックセミナー2020
四日市看護医療大学公開セミナー
「コミュニケーション力をアップし、
豊かな生活と自己成長をめざす」の事業報告

開催日
2020年8月4日(火曜日)
開催場所
三重県文化会館1階 レセプションルーム
開催時間
13時30分から15時00分まで
講師
四日市看護医療大学 看護学科 教授 柿原 加代子 さん
参加人数
34名
令和2年度は新型コロナウィルス感染防止対策として会場収容率50%以内にて開催しました。
参加費
無料

「みえアカデミックセミナー」は三重県内の大学・短大・高専・放送大学を含めた高等教育機関との連携で生まれた公開セミナーです。
毎年7月から8月(2020年度は7月17日から8月27日まで)にかけて、三重県総合文化センターを会場に、各校1日程ずつ、選りすぐりの先生にご専門の研究内容を分かりやすく講演いただいています。
前身となる「みえ6大学公開講座」から既に20年を過ぎ、「みえアカデミックセミナー」としては、17年目を迎えました。
今後も、県内の皆さんにたくさんの「まなびの種」をお届けしてまいります。




四日市看護医療大学 看護学科 教授 柿原 加代子 さん

令和2年度 第6回目四日市看護医療大学公開セミナーは、
看護学科 教授 柿原 加代子 さんを講師にお迎えしました。

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  • 【講演概要(ホームページ・チラシ紹介文より)】

    科学技術や情報技術の著しい発展によって、現代社会は物質的には豊かになりましたが、反面、心の豊かさが取り残されている気がします。
    そうした社会の中で、孤独感や不安感、喪失感で心が満たされない人たちのそばに寄り添い、暖かな対話をすること“心のケア”が必要とされています。
    本講演では、コミュニケーションの講義及び演習を通して、皆様がコミュニケーション力を高め、よりよい人間関係を築くための一助になればと思います。
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講演の様子1


  • 【講演要旨】
    1.コミュニケーションとは
    2.コミュニケーションの種類
     ・言語的コミュニケーション
     ・非言語的コミュニケーション
    3.コミュニケーションの技法
     ・受容
     ・傾聴
     ・共感(共感の技法)
    演習:共感力テスト
    4.共感力アップする脳トレ
     ・覚えて脳トレ
     ・思い出す脳トレ
     ・作ることで脳トレ
     ・休日にできる脳トレ
     ・散歩+写真を撮ろう
     

講演の様子2

はじめに、コミュニケーションとは「メッセージを共有すること」であり、「言語的コミュニケーション」と「非言語的コミュニケーション」に分類されると説明がありました。「言語的コミュニケーション」においては、言葉と文字が用いられ、言葉の持つ意味が重要となり、言葉の背後にある事実そのものに目を向けることが重要であるとのこと。「非言語的コミュニケーション」においては表情・視線・動作など言語以外の記号によって行われる手段であり、場合によっては耳で聴くだけでなく目や鼻などの感覚を通しても行われるそうです。さらに、言語よりも4倍以上のメッセージが伝わるとのことです。
続いて、コミュニケーションの技法について、「受容」・「傾聴」・「共感」についてお話しいただきました。うなずき・相づち・ほほえみなど「受容」に関する技術や、相手に対する うながし による心理的な影響、「傾聴」の意義や行う上での注意点、「共感」における効果や実行する上でのポイント・技法について説明していただきました。特に「共感」については、混同されやすい「同情」との違いや頑張って・元気を出してという励ましの言葉を安易に使わないことなどを詳しく説明していただきました。
そして、受講者の皆さんには実際に心理テストに挑戦していただき、自分の他人への共感能力の高さを調べていただきました。
最後に、脳を鍛えることは共感力をアップし、コミュニケーションを高めることができると語られ、日常生活の中に取り入れられる脳トレの方法を紹介していただきました。

参加者の声

  • コミュニケーションは聴くことがもっとも大事だと改めて感じました。日頃の会話に生かす努力をしたいと思います。
  • コミュニケーション力アップ講義を聞くとよく理解できますが、実行となったときどこまでそれが出来るか難しいと思います。大変参考になりました。心掛けたいと思います。
  • 受容、傾聴、共感というのは人間関係の基本だなあと感じました。“good enough”は日常生活の中でも必要なことだと学べて良かったです。コロナの時代にふさわしい言葉です。
  • すごくためになる話で、初めて来たんですが良かったです。すごく。