みえミュージアムセミナーパラミタミュージアム「須田剋太と司馬遼太郎」の事業報告
県内の様々なミュージアムを紹介する『みえミュージアムセミナー』!
今年度は、9月から11月まで三重県生涯学習センターを会場にして、6館のミュージアムがセミナーを行います。
第3回は菰野町にあるパラミタミュージアムです。
2020年10月2日から11月29日までパラミタミュージアムで開催される企画展「没後30年 須田剋太と司馬遼太郎」を楽しく鑑賞するための事前学習会として、企画展を担当したパラミタミュージアム学芸部長の湯浅英雄さんに講演していただきました。
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―チラシ文より―
須田剋太(すだ こくた)は明治39年埼玉県に生まれ、中学時代からゴッホに傾倒、画家を志しますが、美術学校の受験には失敗、独学で絵を学びます。世捨て人同然で絵の修行に励み30歳で文展に入選し具象画家として認められました。65歳から司馬遼太郎の紀行文『街道をゆく』の取材旅行に同行し、没する寸前まで挿絵を担ったことでも知られます。
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講座は、司馬遼太郎が1971年から「週刊朝日」に連載していた紀行文『街道をゆく』の須田剋太が描いた挿絵原画をスクリーンに映しながら、現在の風景との比較や書かれたときのエピソードなどを1枚1枚丁寧に説明されました。原画はカラー作品がほとんどであるが、雑誌の挿絵なので掲載はモノクロでざらざらの紙に印刷されたものになりもったいないというお話もありました。
生涯学習センター1階のパネル展示では、パラミタミュージアムの紹介パネルと、須田剋太の作品パネルが数点展示されており、参加者の方々は10月からパラミタミュージアムで始まる企画展の事前学習として熱心に見学されていました。
- 須田剋太のことは、絵を見たことがあっただけで、よく知らなかったのですが、お話を聞いて、人物に興味を持ちました。『街道をゆく』を読みながら、彼の遠い昔に触れてみたいと思います。会場へも行きたいです。
- パラミタミュージアムのリピーターの者です。普段、みえミュージアムセミナーは展覧会をみた後の、復習になることが多いのですが、今回は珍しく予習になりました。湯浅さんのお話とても興味深かったです。
- なかなか聞けないお話をありがとうございました。