人・まち・セミナー「聲の形(こえのかたち)-想いのカタチ-」の事業報告

開催日
2020年2月8日(土曜日)
開催時間
13時30分から16時00分まで
開催場所
三重県文化会館1階 レセプションルーム
参加者
77名
受講料
無料
ワークショップの様子
ワークショップでは様々な意見・考え方に触れました。

人・まち・セミナー「聲(こえ)の形-想いのカタチ-」では、映画「聲の形」(2016年/松竹)を鑑賞し、映画についてのワークショップを実施しました。

ワークショップでは、映画「聲の形」をみて、作中で印象に残った登場人物へふせんを貼ります。ふせんには「何故そう感じたのか」「どのシーンで、どのセリフでそのように感じたのか」を記入することで、自分の思いや考えを形にしました。
受講者のみなさんは同じ映画、同じ登場人物について、人によっていろいろな考え方や視点があることを体感し、新しい価値観を得ることができました。

ワークショップ

映画を観てこころに残った登場人物のパネルにふせんを貼ってください。
ふせんには「どうしてそう感じたのか」「印象に残ったセリフ・シーン」を記入してください。

ワークショップで出た意見を原文のまま掲載しています。

石田 将也

石田将也
石田 将也(C)大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会
  • 生きるのを手伝ってほしい。
  • だんだんキモくなってきてる。
  • 石田君は「ごめん」と「ありがとう」をいっぱい言って感心した。小さい時はだれでも同じ。大きくなって気づけばよい。
  • 傷つけ、自分も傷つき。つらい毎日を生きて 暗いトンネルの先に光が見えるのが救われました。彼にすてきな人生が訪れる予感。
  • ガキ大将が逃げることから立ち向かう心に変化していくところを子供に見せたいと思った。
  • 「一緒に文化祭 回ってくれないかなあ」自分を変えようとしていたのに、なかなか実現できずモヤモヤイライラしていた将也がやっと言えた一言だったので。
  • ず~と前のいじめのことを中学生になり大きくなってからもみんなに「ごめん」とあやまっていた。
  • 「生きるのを手伝ってほしい」印象に残った言葉。
  • ずっとあやまりたかった。
  • 自分の犯した罪は自分に返ってくる。
  • 自分が好きになってない。
  • ごめんとあやまる所。すなおな気持ちをもちたい。
  • 将也と硝子が橋の上で二人に気持ちが分かり合えた場面。
  • 西宮を自殺から助けたところ(まっすぐな心 なかなかできない)
  • 硝子との出会いで自分の気持ちを少しずつ出せるようになっていく姿が印象のこった。手話を覚えて気持ちを伝えることのすばらしさを感じた。
  • 心の成長
  • 最後に号泣するシーン。ほっとしました。
  • 死に値することじゃない。命あることが一番大事なことだから。
  • 本当は素直な少年がやがて青年になっていく様子に感動。
  • 生きるのを手伝ってほしい。共に生きていくことばがすばらしいと感じた。
  • ぼっと聞いていたので覚えていない。
  • 西宮硝子に過去のことを謝り自分と一緒に生きてほしいと頼んだこと。
  • 生きるのを手伝ってくれないか?
  • 自分のやな所を愛する。
  • 自分の犯した罪は自分に返ってくる。
  • 硝子を必死で救おうとしたシーン → 皆の和解につながった
  • 昔をいじめていたけど成長するにつれ、変わっていったから。
  • 前(上を見て人の顔が)見れない人は嫌な事から目をそむける。何か大きなきっかけがないと、自分の殻は打ち破れない。
  • 自分がいじめられる立場になり仲間外れ… 最後には仲間と一緒に

西宮 硝子

西宮硝子
西宮 硝子(C)大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会
  • とびおりるシーン。自分がいなければと思ってしまった行動。そこまで思いつめてつらかっただろうと思います。
  • 少し見方をかえてみようと思う(場面は忘れました)
  • バカ 言えたね わらえたね わらいあえたね
  • 「自分さえいなければ…」ひとりよがりの考えは自分だけではなく回りの人を傷つけてしまう…自分を大切にしあえる社会はどうすればできるかな?
  • 本当は誰かを一人選ぶことはできないくらいすべての登場人物が必要でどのセリフも大事な言葉だったと思います。良い時間でした。
  • 普通の学校と障害者専門の学校のどちらかを選ぶむつかしい問題だと思った。
  • 私は私がキライ!私がいなければ…こんなにならなかった。
  • 「私もがんばっている」小学校の時に将也とケンカした時のセリフ。がんばらないとならない世の中が残念。

西宮 結絃

西宮結絃
西宮 結絃(C)大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会
  • 「自己満足のためにやってんじゃネェ」
  • 自分だけが満足する。
  • 自分のことは後まわしで大切な人を守ろうとする態度・姿勢。
  • 姉を思う結弦の気持。それも素直には出さない(出せない?)言葉すべて。それをわかってくれているおばあさん。
  • すてきな妹。ラスト本当にいい。カメラ小僧もいい。お姉ちゃんおもいのやさしい子。しあわせに。
  • 自分は眼だったけど、通院や入院などで弟にたくさん留守番させた。こっそり泣いているシーンをみてほんとに大変だっただろうと思った。

永束 友宏

永束友宏
永束 友宏(C)大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会
  • ずっと思いやりがあってよかった。
  • 主人公の過去と現在をつなぎ合わせてくれた人物。過去のあやまちにとらわれず、今の人物の全てを受け止めようとしていた人だから。
  • 印象に残ったセリフ「ビッグフレンド」←石田君への気持ち(愛情)をそういう言葉で表した。同性愛を感じたから。
  • やーしょー。俺のこと受け入れてくれて!
  • 心の素直さ、率直さを感じた。
  • 文化祭のトイレで生きていればまちがいはあるというシーン(実感した)
  • 自転車泥棒が1番だと思うが居ないので…
  • 見た目だけじゃなくかつまわりの人の接し方とかじゃなく、自分の気持ちのまま主人公に接していったところが一番己というものを持っていていいなと思った。
  • 彼みたいな人が1人いるだけでも救われる。

植野 直花

植野 直花(C)大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会
  • 人間の本質をあらわしていると思うから。でも一番信頼できる人物かもしれないが。
  • 硝子になぜあなたはいつも謝るの いい子ぶってと怒るシーン。言葉はきついけど本音でむきあいたいと思ってる。
  • かんらんしゃ中でのやりとり。
  • 具体的なセリフは覚えていませんが、自分の本音を隠さず生きているところが印象に残りました。
  • 自分にも同じ気持ちやおごりがある。わかったような気がしていても本心では差別やごうまん・おごりがあり苦しい。
  • 本音を言うのは勇気が要るのにそれを堂々と言えるのはすごいことです。
  • 自分を愛せない者 人を愛せない
  • 将也が入院中、病院の外で硝子にあんたきらいというシーン(本当の声・心をだしているから)
  • 「バカ」の手話をした時、ほんとはわかりあえたかったのに不器用なために逆方向へ行ってしまっていたのが解決できた瞬間。
  • 自分の気持ちに一番正直。
  • 硝子への考えにめっっっちゃ共感。
  • 最後の手話のバカ 少しずつだけと硝子に心をひらいていると感じたから。

佐原みよこ

佐原みよこ(C)大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会
  • 「私、何も変われなかった。」

川井みき

川井みき(C)大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会
  • 無意識に一番他人を傷つける そして誰のこころにも残れない つまり自分だから
  • うざい
  • 自分に都合の良いように物事を解釈したり言い訳するところに自分のキライな部分がみえた。

真柴 智

真柴 智(C)大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会
  • 一番ではないけど自分の息子にするならこんな言葉をいえる子がいいなぁ 他のところで友達がケンカしているとき。

そのほかの登場人物

そのほかの登場人物

石田美也子(石田将也の母)

  • いつも心の窓がひらいている。
  • 子どもが悪いことをしたときにおこらず自分の責任をはたしたところ(お金をおろして謝罪にいった場面)
  • 将也のことを見守っている姿に母を感じたから。一緒にあやまりに行ったり将也がケガをした時悪ぶる女子と八重子が娘絵を守るため競ってケンカしたのを仲裁したりそのまま受け入れて自分だけになっていないのがすばらしいと思った。
  • 西宮親子に土下座されてやめて下さいといって泣くシーン(苦しい気持ちに共感した)

西宮八重子(西宮硝子・結絃の母)

  • 普通の小学校に入れるか悩んだのかいじめられることは想定内だったのか。

西宮いと(西宮硝子・結絃の祖母)

  • おばあちゃんが2人の孫をほめてるシーン
  • 祖母がなぜか印象に残りました。登場場面も少ないのですが、あの落ち着いたやさしさのようなものもので孫娘2人の優しさとして受け継がれてるのでは…?

石田マリア(石田将也の姪)

  • くったくのない笑顔がかわいいこの子の毎日が笑顔で生きていける社会になってほしい。おとうさんが顔をだしたところでおどろかれていたマリアちゃんが泣かずに人生が

その他

  • ・硝子の補聴器を投げるシーン 聴覚障害者にとって非常に大切な補聴器をこわしたり投げたり大変こころが痛みます。自己紹介の前に先生から"耳のきこえない人"への接し方をきちんと話すべきだった。何もしらない子どもが"いたずら"のつもりでしたことや話したことで障害者には大きな心の痛手となる。
  • 登場人物の顔の×の意味が渋くてよかったです。

参加者の声

  • ダイバーシティを学ぶのに、映画でしかもみんなが聞いたことのあるタイトルを選ぶことで親しみやすいいい方法だと思いました。
  • 京都アニメーションの作品に今日出会えて感動しました。映画の内容も表面的でなくひとりひとり葛藤がとてもよく伝わってきました。自然・風景・建物・景色が、写真以上に胸に響きました。