みえアカデミックセミナー2019 移動講座(伊賀市)
鈴鹿大学公開セミナー
「伊賀市の外国人事情と 外国人との共生社会」の事業報告
県内の全ての高等教育機関と連携し、各校の特色を活かしたセミナーを開催している「みえアカデミックセミナー」。
夏には三重県総合文化センターで公開セミナーを開催しました。秋からは、更に各市町が加わり「みえアカデミックセミナー移動講座」として出張講座を開催しています。今年度は、紀宝町、鈴鹿市、大台町、川越町、伊賀市の5市町で開催します。
みえアカデミックセミナー2019移動講座(全5回)の第5回目は、鈴鹿大学・伊賀市教育委員会と共催して、伊賀市の会場にて公開セミナーを開催しました。

鈴鹿大学大学院 国際学研究科 研究科長 細井 和彦 さん
【講演内容紹介文(チラシより)】
職場や学校、観光地、買い物先などで多くの外国人を見かけるようになった伊賀市。
伊賀市への定住外国人は年々増加しています。もう無関心ではいられません。
すでに隣人となった外国人と共生する方法を受講者のみなさんと一緒に考えてみたいと思います。

【講演要旨】
- 伊賀市に居住する定住外国人事情
- 伊賀市の多文化共生・国際交流事業の紹介
- 今日から、外国人の定義を変えませんか?
- 他者を理解するための「きっかけ」
- ステップを踏んで少しずつ「共生社会」へと前進
講座では、伊賀市の外国人住民数が三重県内で第二位だという現状や国籍別にみた住民数について、伊賀市の多文化共生の取り組みやどのような交流活動が行われているのということについて紹介いただきました。また、各取り組みを通じて見えてきた、漢字表記の問題や緊急情報を伝える際に特に重要となる「やさしい日本語」の使用について、各団体が独自に行っている活動を並行的に行うことの大切さについても説明をしていただきました。
講師の細井さんは、「忍者」を例に「外国人」とは「自分以外はすべて他者=他人はすべて外国人」であると考え方を変えれば、ことさら身構えることなく個人と個人として向き合うことが可能になるのではないかと解説され、ひとりひとりが無関心をなくし、積極的にかかわろうとしない共存を超えることで、互いの文化に影響を与え合う共生社会が実現するのではないかと語られました。


- 外国の方への意識が変わるきっかけとなり勉強になった。
- 共生社会に関する考え方は人それぞれで1つ1つ圧倒されました。今後に活かしていきたいと思います。
- 人種、外国人を今迄意識していましたが日本人と共存共栄していきたいということがわかりやすく聞かせていただきました。ありがとうございました。
- むつかしい話かと思っていました。お話をきいてよくわかりました。ありがとうございました。
- 市内でも最近外国人が多く見かけるようになった。時々ウォーキング時等の際、出会うとあいさつ位はかけられるが他に何も言葉がかけられないのは淋しい限り。少しでもコミュニケーションがとれればと思う。