みえアカデミックセミナー2019 移動講座(川越町)
四日市看護医療大学公開セミナー
「眠りと心の健康 ー思春期のメンタルヘルスー」の事業報告

開催日
2020年1月26日(日曜日)
開催場所
川越町中央公民館 大研修室 (三重郡川越町大字豊田一色405番地)
開催時間
13時30分から15時00分まで
講師
四日市看護医療大学 精神看護学教授・研究科長 萩 典子 さん
参加人数
40名
参加費
無料

県内の全ての高等教育機関と連携し、各校の特色を活かしたセミナーを開催している「みえアカデミックセミナー」。
夏には三重県総合文化センターで公開セミナーを開催しました。秋からは、更に各市町が加わり「みえアカデミックセミナー移動講座」として出張講座を開催しています。今年度は、紀宝町、鈴鹿市、大台町、川越町、伊賀市の5市町で開催します。


みえアカデミックセミナー2019移動講座(全5回)の第4回目は、四日市看護医療大学・川越町教育委員会・川越町青少年育成町民会議と共催して、川越町の会場にて公開セミナーを開催しました。

四日市看護医療大学 精神看護学教授・研究科長 萩 典子 さん

【講演内容紹介文(チラシより)】
現代社会はストレス社会であり、それぞれの人が多くのストレスを抱えています。それと同様に、健康に良いとされる情報もあふれています。私たちは自分に良いと思う情報や、方法を取り入れて、逆にこころもからだも縛られていることも多いものです。リセットするために眠ることは大切なことだとわかっていても、案外難しいものです。睡眠と心の関係についてあらためて見直し、心の健康づくりに役立ててみませんか。

現代には睡眠を妨げるものが多く、若い世代ほど深刻な睡眠の悩みを抱えているという調査結果があることについて、受講生の皆さんも熱心に聴いていらっしゃいました。

【講演要旨】

  • 思春期の特徴
  • 睡眠と心の健康について
    睡眠の役割
    睡眠サイクル
  • 睡眠と体内時計
  • 睡眠とホルモン
  • 睡眠の障害
  • 睡眠リズムを整える

睡眠=脳の休息といった役割やどのようなサイクルがあるのか、体内時計による影響など「睡眠」に関するメカニズムについて解説いただきました。睡眠リズムが狂うことによってメンタルや体内の様々なリズムに問題が生じてしまうことや、慢性の時差ぼけ状態に陥ってしまうことなど、スマホに代表されるブルーライトの悪影響とともに夜更かしの危険性について紹介していただきました。
そして、「睡眠負債」という言葉を用いられ、睡眠は「寝貯め」出来ないという注意点を挙げられると同時に、神経質に「眠る」という行為にこだわってしまうと、その考え方がストレスにつながり睡眠を妨げる悪循環につながることもあるため、少しずつ自分にあう方法で日常生活を整えることが大切だと語られました。
最後に、今日からできる睡眠の工夫として「朝きちんと起きて日光に当たる」・「昼活動する(睡眠リズムが乱れている場合は昼寝をしない)」・「夜は寝る」という三つのポイントを講師の萩さんから受講生の皆さんに伝えられてこの日の講座は終了しました。

睡眠の質は日常生活に影響が出なければ問題がないことや、「眠る」ためには生活のリズムを整えることが重要など、講師から受講生の皆さんへアドバイスがありました。

質問では、「中学生の子どもが朝中々起きることができない」「睡眠の質の良し悪しは自分で分かる?」といった日常で感じている疑問が皆さんから出ていました。

参加者の声

  • 快眠の3要件を参考に良い眠りを心掛けたいと思います。
  • 生活を見直す良い機会となりました。
  • ちょうど思春期の娘がいるのでとても参考になりました。(毎朝寝起きが悪く機嫌が非常に悪いので)
  • 睡眠は大切。リズムで生活することの大切さが分かりました。
  • 眠りの大切さを実感しました。ありがとうございました。