みえミュージアムセミナー鳥羽市立海の博物館「鳥羽の島のくらし 変わりゆくもの、変わらないもの」の事業報告
県内の様々なミュージアムを紹介する『みえミュージアムセミナー』!
第5回は鳥羽市立海の博物館です。現在開催中の企画展「坂手島 島を支えた伝統の一本釣り」に関連して、「鳥羽の島のくらし 変わりゆくもの、変わらないもの」と題して、学芸員の縣拓也さんに講演していただきました。
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―チラシ文より―
鳥羽市域には現在、4つの有人離島があります。近代化の波に押され、人口減少・高齢化が顕著に進んでいますが、それでも島には自然に感謝する祭礼が数多く残り、住民同士のつながり、支えあいの心は脈々と受け継がれています。そこで、各島の産業史や特徴的な祭祀を通じ、現代社会が失いつつある大事なものを、島の暮らしから学びたいと思います。
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「島の生活」、「島の習慣」、「島の信仰・儀礼」の3つの柱をもとに、人口の変遷、電気や水道のライフラインの開通の歴史、寝屋子の制度、漁業や海運業の産業、鳥羽を舞台にした小説を書いた三島由紀夫や江戸川乱歩、『万葉集』などの文学、そして神島のゲーター祭りや菅島のしろんご祭りなど、あらゆる側面から鳥羽の離島について映像も交えながら解説されました。
講師は、「離島には、本土では消えつつある昔ながらの不便さも含めた良さが残っており、これらを学ぶことが日本の未来を考えることにつながるのでは」と締めくくられました。
関連のパネル展示では、神島で撮影された映画『潮騒』の歴代のロケ風景のアルバムも置いてあり、皆さん懐かしそうにページをめくられていました。
- 離島のことがとてもよくわかっておもしろかった。離島の現実がそれ以外の地域の未来につながる重要な意味を持つということは興味深い話でした。
- しっかり話して頂き、熱意が伝わってきました。貴重な話をきかせていただきありがとうございました。おもしろかったです。
- 鳥羽の島のくらしはたいへん意味があり色々な物語にも紹介されている色んな事がわかった。