学校向け文化体験プログラム
アートな世界へようこそ!「絵を描こう!」

今回は1年生が8人のため、2年生22人と合同という形でプログラムを体験してもらいました。会場準備をしているときから図工室をのぞきにきてくれる子もいて楽しみにしてくれているのがわかりました。教室の真ん中に広げられた大きな白い紙を見てまずびっくりした様子です。講師の先生が今日は絵しりとりをするよって話しかけると、「したことあるよ」「知ってる」などと応えていましたが、絵の具で描くよって言われると「えー」って驚きの声。2つのチームに分かれて、順番に描いていくこと、しりとりだから最後の文字のものを何にするか話し合って描くものを決めてから描いていくことなどの約束をしました。最初は担任の先生のお名前が「〇〇子」なので「こ」のつくものを決めることからはじまり、「コマ」に決定。画用紙に上からと横から見て回っている様子の2つのコマがのびやかに表われました。上からのコマは子どもたちが刷毛をもってぐるぐる回転して様々な色の何重もの線で描かれ、横からのコマは男子2人がごしごしと描きすすめています。

相手チームはこの様子を見ながら話し合いをして「マグロ」に決めました。はじめよけるように描いていましたが先の絵に重なるようにグイグイ描いていきます。刷毛で描くだけでなく、足の裏や手のひらも動かしてぬりたくり、ズリズリです。しりとり絵がつづくとペッタンペッタン、トントン。先生は子どもたちの動きを観察しながら、明るい配色や筆の動かし方を紹介し、描材をだんだん小さくだんだん細くしながら完成に向け集中力を高めていきます。「おっ、いいじゃん。」の先生のことばに勇気づけられ、集中し、共同制作なのに自らの絵の世界に入っていきます。「一枚の絵に、お話がいっぱいつまっている!」絵本作家さんとの体験は絵本をめくるように一つ一つの活動が広がり深まっていきました。
<文化体験コーディネーター 野垣内 宗>
☆プログラムの内容
- 2グループに分かれ「絵しりとり」をして描く
- 色えんぴつ、クレヨンを使って仕上げ
- できあがった絵を見て感想と物語を発表
- 講師による絵本の読み聞かせ
- えのぐがおっきくてびっくりしました。わたしは足とか手でぬりました。手がまっかになりました。すごくたのしかったです。(1年生)
- 手のスタンプがすごく楽しかったです。絵しりとりがすごく楽しかったです。またやりたいです。(2年生)
- 子どもたちの創造力を大事にうまくお話をして、子どもたちの感性を刺激していただいたと感じました。(先生)