みえアカデミックセミナー2019 移動講座(鈴鹿市)
ユマニテク短期大学公開セミナー
「子どもと子育てと子どもが育つ環境の現状」
の事業報告

開催日
2019年11月20日(水曜日)
開催場所
鈴鹿市立図書館(〒513-0802 鈴鹿市飯野寺家町812番地)
開催時間
10時00分から11時40分
講師
ユマニテク短期大学 幼児保育学科 准教授 松本 亜香里 さん
参加人数
12名
参加費
無料

県内の全ての高等教育機関と連携し、各校の特色を活かしたセミナーを開催している「みえアカデミックセミナー」。
夏には三重県総合文化センターで公開セミナーを開催しました。秋からは、更に各市町が加わり「みえアカデミックセミナー移動講座」として出張講座を開催しています。今年度は、紀宝町、鈴鹿市、大台町、川越町、伊賀市の5市町で開催します。


みえアカデミックセミナー2019移動講座(全5回)の第2回目は、ユマニテク短期大学・鈴鹿市立図書館と共催して鈴鹿市の会場にて公開セミナーを開催しました。


ユマニテク短期大学 幼児保育学科 准教授 松本 亜香里 さん


【講演内容紹介文(チラシより)】
「うちの子は…」「今の子は…」、みなさんはどれだけ子どもの気持ちを理解していますか。子どもの心身の発達を踏まえ、多角的に子どもを捉えるとともに、子どもの遊びを講座内で紹介したり実践したりして考えていきます。また、子どもの背景にある、子育てと子どもが育つ環境の現状について、考える機会となればと思います。

【講演要旨】

■子どものコミュニケーション力  ■子どものきもち  ■自分で決めたい  ■「あとで」っていつ?

■「ありがとう。助かります」から育つこと  ■遊びの楽しみ方  ■「どうぞ」できないのはいけないこと?

■子育てに熱心=過干渉ではない  ■つくって遊ぼう(ふしぎなおうち/・ふきふき動物レース(動物にふー))

■こどもの育つ社会・環境・家庭の変容  ■課題となり得ることは…  ■こどもをめぐる環境について

■こどもの貧困とは  ■保護者の困難要因

遊びの楽しみ方はそれぞれで、一緒に楽しむ子もいれば、友達が遊んでいるのを見て楽しむ子もいるので、子どもに何故そうするのか理由を聞くことも大切だと語られました。

子どもが育つ環境として、まわりの大人(特に保護者)がどのように接していくのが望ましいかについて、子どもの成長過程における接し方の違いについても触れながら説明していただきました。
特に重要なこととして「子どもも一つの人格を持つ」ことを理解し、大人は決してそのことを否定することなく、ほめる子育てではなく「認める子育て」という考え方が必要であると松本先生は述べられました。
スマートフォンばかり見ていて子どもを見ずに接する親が、子どものコミュニケーション能力が育まれる過程においてどのように問題になるかや、「それはダメ!」とただ叱るのではなく、なぜダメなのか、その行為をすることによってどういう影響が出るのかということをきちんと子どもに教えながら叱ることが大切だなど、日常における子どもの接し方についても具体例を挙げて紹介していただきました。

貧困の不可視化など保護者の抱える困難要因や子どもの育つ環境は変化してきており、まわりの人的環境が子どもにとって望ましいものであるように、自らが子どもに影響を与える環境の一部だという自覚をもって関わっていくことが大切だと締めくくられ、この日の講座は終了しました。

軍手を二枚はめて、3歳児の手の感覚を体験した上で、手の感覚を育てていくための手遊びを紹介していただきました。



紙1枚と筆記用具があればその場で出来る遊びを、実際に作って体験していただきました。

 


当日は、「子育て」に関するおすすめ本や講演の参考図書を展示していただきました。

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鈴鹿市立図書館では、1階の特別閲覧室前に「子育て支援コーナー」を設置しています。1から2ヶ月ごとにテーマを変えて子育てのヒントになる本を展示・貸出しています。貸出カードをお持ちでしたらどなたでも借りていただけます。

鈴鹿市立図書館のホームページはこちら

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参加者の声

  • 「子どももひとつの人格をもつ」あまり考えたことありませんでした。反省です。
  • とても聞きやすいお話でした。ありがとうございました。
  • ちょっとした工夫でおもちゃができる体験もできよかったです。
  • 子育てのあるあるや子どもへの接し方など学べました。
  • 子どもへの接し方等自分のためになる子育ての話でとても参考になりました。