まなびぃすとセミナー【今日からできる「こだわり仏像鑑賞」~たのしい仏像のみかた~】の事業報告
「今日は通常30回分の講義を90分にギュッと凝縮して三重の皆さんにお伝えします」とはじめに宣言があったとおり、仏像の【種類】【表現法】【材質と技法】【様式変遷】について体全体を使いながらテンポよく、しかしポイントを丁寧に解説をされます。「この中に偏平足でお悩みの方いらっしゃいますか?」尋ねる講師。「安心してください、その方は『悟り』に近づいています」と続けます。『大智度論』などによる「三十二相」(悟った者の特徴)の第一に「足下安平立相」(偏平足で地面に足が密着する)とあると知ると、会場の皆さんから穏やかな笑みがこぼれました。

あっという間に時間が過ぎ、質疑応答の時間へ。「先生のいちばんオススメの仏像は何ですか」の問いには「生き仏でしょうか(笑)」との答え。講座の後は、希望の方を対象に、MieMu(三重県総合博物館)で開催中の「三重の仏像~白鳳仏から円空まで~」について、瀧川学芸員によるレクチャートークが行われました。仏像鑑賞のポイントが書かれた先程までの講座資料を手に、展示中の仏像を確認する皆さん。瀧川学芸員を囲んで質問の順番待ちをしたり、数名で話し合ったりする姿もあり、学びを深められている様子が見られました。
- 楽しく、聞きやすく、拝聴させていただきました。先生に教えてもらえる学生は幸せですね。時間の経つのも忘れます。
- 今までただ漠然と仏像を見てお参りしていましたが、仏像の役割というものが良く理解できました。
- 仏像のことがよくわかりました。種類や素材や役割など細かいことが理解できました。次に仏像を見る時は今日学んだことを思い出しながらじっくり観察したいです。
- 大変わかりやすい説明で、また内容も濃かったです。