まなびぃすとセミナー【今日からできる「こだわり仏像鑑賞」~たのしい仏像のみかた~】の事業報告

開催日
2019年11月24日(日曜日)
開催場所
三重県文化会館レセプションルーム(三重県総合文化センター内)
開催時間
13時30分から15時00分まで
講師
村松 哲文さん(駒沢大学仏教学部禅学科教授)
参加人数
186人
参加費
無料 ※講座後のレクチャートーク参加の方は別途MieMu入館料が必要

今回のまなびぃすとセミナーは、NHK「チコちゃんに叱られる!」などにも出演、駒澤大学教授の村松哲文さんに仏像鑑賞のポイントをわかりやすくお話しいただきました。その後、MieMu(三重県総合博物館)で開催中の「三重の仏像~白鳳仏から円空まで~」のレクチャートークも行われました。

 各時代の仏像の鑑賞ポイントを写真で確認します

「今日は通常30回分の講義を90分にギュッと凝縮して三重の皆さんにお伝えします」とはじめに宣言があったとおり、仏像の【種類】【表現法】【材質と技法】【様式変遷】について体全体を使いながらテンポよく、しかしポイントを丁寧に解説をされます。「この中に偏平足でお悩みの方いらっしゃいますか?」尋ねる講師。「安心してください、その方は『悟り』に近づいています」と続けます。『大智度論』などによる「三十二相」(悟った者の特徴)の第一に「足下安平立相」(偏平足で地面に足が密着する)とあると知ると、会場の皆さんから穏やかな笑みがこぼれました。

 「皆さんも悟りに近づいているかも」と話す講師

あっという間に時間が過ぎ、質疑応答の時間へ。「先生のいちばんオススメの仏像は何ですか」の問いには「生き仏でしょうか(笑)」との答え。講座の後は、希望の方を対象に、MieMu(三重県総合博物館)で開催中の「三重の仏像~白鳳仏から円空まで~」について、瀧川学芸員によるレクチャートークが行われました。仏像鑑賞のポイントが書かれた先程までの講座資料を手に、展示中の仏像を確認する皆さん。瀧川学芸員を囲んで質問の順番待ちをしたり、数名で話し合ったりする姿もあり、学びを深められている様子が見られました。

 満員の会場


MieMu(三重県総合博物館)瀧川学芸員によるレクチャートーク

参加者の声

  • 楽しく、聞きやすく、拝聴させていただきました。先生に教えてもらえる学生は幸せですね。時間の経つのも忘れます。
  • 今までただ漠然と仏像を見てお参りしていましたが、仏像の役割というものが良く理解できました。
  • 仏像のことがよくわかりました。種類や素材や役割など細かいことが理解できました。次に仏像を見る時は今日学んだことを思い出しながらじっくり観察したいです。
  • 大変わかりやすい説明で、また内容も濃かったです。