講座ボランティア企画 郷土を歩こう!
【田丸城・玉城を訪ねて~ゆきあいの町を歩く~】の事業報告
講座は村山龍平記念館前からスタート。村山龍平は朝日新聞社の創始者で玉城町出身。この日は、「玉城町ゆかりの近代芸術家三人展」も開催中。ボランティアガイド「玉城語り部会」の皆さんによる地元の方ならではの案内で講座は進みます。まずは、大和(奈良)から伊勢へ伸びてきた伊勢本街道と、伊勢から熊野への熊野街道(熊野古道)が合流する場所、「熊野街道道標」。江戸時代初期に敷設されたとのことですが、よく見ると人差し指で作った矢印が石に刻まれています。この時代からあったのかと皆さん道標に触れながら歴史を感じておられるようでした。田丸城の家老であり茶人であった金森得水が1847年に建てた茶室兼別邸「玄甲舎」は修復されたばかりで木のいい香りがたち込めています。一見では分かりませんが、よく見ると天井の端には少し隙間が。実は天井裏にはエアコンがあり、170年以上前の姿はそのままですが、インフラはしっかり現代に対応しています。壁や欄間も茶室と住居では異なり、その違いについてもわかりやすく説明いただきました。
旧三の丸奥書院で田丸銘菓とお茶で休憩をしながら田丸城跡の歴史や概要を聞き、いざ天守を目指します。ゴールまであとわずか。足取りも重たくなってきますが、どこからともなく尺八による「荒城の月」が…疲れが少し軽くなったような気がします。石垣の上に登ると田丸のまち全体が見渡せます。赤とんぼが舞う秋の澄んだ空気の中で参加者の方々は、戦国時代にロマンを馳せているようでした。
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玄甲舎の入口。ここにもこだわりが…
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「紀州街道」の上には指の形の矢印が -
旧三ノ丸奥書院で田丸城跡の解説を聞きます
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頂上まであと少し
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どこからともなく「荒城の月」が…
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「アメージンググレース」なども演奏くださいました
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村山龍平記念館に集合
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天守閣跡からの風景
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夏の甲子園大会も村山龍平が発案
- 田丸城跡すごいです。感動しました。今日は玄甲舎も特別に見せて頂きうれしかったです。
- 盛りだくさんで本当に充実した一日をすごせました。田丸城跡はまた行きたいです。皆さまありがとうございました。
- 玉城の町を多方面から知れて良かったです。玉城の子どもたちが気持ちよくあいさつしてくれたのが印象的でした。